五嶋みどりさん、21歳の時(1992年)の録音。プリンストン大学内のアレキサンダーホール。
コンサートや協奏曲の最後に、ソロ・ヴァイオリニストがアンコールに応えて弾く小規模作品。
コンサートの演目や奏者の個性に合わせて、アンコールで弾く曲は種々様々。それらが28曲。
やさしく甘く美しいのは、エルガーやチャイコフスキー。
サラサーテ「序奏とタランテア」は、優美な美音がここちよい前半部から一転して、
後半は彼女の早弾きと疾走するような熱い演奏が展開。
「ハバネラ」もスペイン民謡の旋律とリズムをベースにしていて、華麗に踊るダンサーのスカートが浮かんでくる。
通して聴くというよりも、ランダム演奏させるなどして、アンコール感覚を持ちながら聴くと、
コンサートホールの聴衆のなかのひとりのような気分になる。アルバムの幅広い音楽性がより楽しめる。