アンゲルゼ最終巻。
内容の濃い一冊であるのは勿論、多分コバルト史上一番太い本じゃないでしょうか?
初読で涙腺を刺激され、読み終わった後に改めて再読して涙腺決壊しました。
描写一つ一つがとても美しく、読み終えてうまく語る言葉が見つかりません。
これ以上の終わり方は無いだろうというくらいの美しいラストでした。だからこそ、切なすぎる。
1巻から見ると、陽菜たちを取り巻く環境の変化と彼女に関わった人々の成長が印象深い。それは陽菜のクラスメイトや仲間であったり、彼女を取り巻く大人達でもある。
全4巻というと、シリーズ物としては短い方かもしれません。
勿論、個人的にはその後陽菜達がどうなったのか、彼らが生きている現実をもっと見ていたいと思う気持ちはあります。
けれど、抗えない運命に翻弄される1人の少女の物語として、
特別な能力があることを除けば平凡な少女でしかない陽菜や彼女に関わる人々の成長を描き、独自の世界観で構築されたアンゲルゼシリーズは、私にとって★5では足りないシリーズとなりました。
この作品を産み出してくれた須賀先生に心からの感謝と激励の言葉を捧げたい。
是非、未読の方には手にとってみて欲しいです。
最後に――、影の主役は30代のおっさんだと言っても間違いないだろう。そんな少女小説も悪くない。
4巻でのカッコよさは異常でした。
Cobalt (コバルト) 2009年 01月号 [雑誌]に敷島と有紗の短編が載っています。これは文庫化しないそうなのでお見逃し無く。