今回の物語的な山場は地名さえ明らかにされなかった中国奥地でのアンゲルゼとの実戦になるのですが、1巻の孵化シーンや2巻の強制孵化&歌唱戦闘などのインパクトを超えるシーンはなく、やや物足りない印象です。比較で言えば☆4を付けるべきなのでしょうが、それでも☆5は余裕で超えると思いますので今回も同じ評価で。
代わりに青春のときめき成分増量気味で、とくにラストらへんのツンツン少年がデレるあたりは少年の変わりに地面に転がってしまいたいほど恥ずかしくって読んでられない(褒めてます)感じで見事。この手の小説を読むときは普通、主人公に感情移入して読むのですが、気付くと自分が確実に敷島とシンクロしてることを感じました。嫌過ぎる。
作中ではあっさり触れられるに留まった本土と神流島の徴兵の実態差など設定をめぐる未だ多い謎に対する知的好奇心も刺激されます。ロジカルで非常に面白いです。
高瀬彼方のディバイデッドフロントが好きな人なら絶対ハマると思います。お勧めです。