数ヶ月前アメリカでの仕事を終えて帰国した。それまでの僕の英語力と言えば、東北の田舎で大学までに習った完全な学校英語。かの地では英語で多くの恥をかいた。angryという形容詞が日本語の「怒って」よりもずっと強意であることはアメリカ人の同僚から指摘されてわかった。本辞典のangryのところには日本語と英語の違いが詳しく書いてある。appealを日本語の「アピールする」のつもりで使って同じくアメリカ人の同僚に変な顔をされたこともある。本辞典には「和英のツボ」という欄が設けてあってそこで日本語と英語の違いを詳しく説明している。僕が大学生の頃他界した僕の母をdeadを使って説明して同僚の女性から注意されたこともある。本辞典のその項にはやはり「和英のツボ」の欄で35行近くも費やして英語のdeadと日本語の「死ぬ」の違いを実例とともに詳細に説明している。正直なところハッとさせられ納得させられた。学校の先生が教えてくれなかったや、他社の英和辞典では知り得ないことばかりだ。僕は海外勤務でそうした語の英語的な意味を知った。もっと早くこの英和辞典に出合っていたなら、アメリカでの同僚たちや友人たちとよりスムーズなコミュニケーションができただろう。僕自身、本辞典を座右の書として英語の勉強をし直すつもりだ。語数も日常生活には十二分だ。海外勤務経験者の一人として、自信をもって薦められる中型英和辞典である。