この2曲と石川智晶という歌手を知ったのはアニメを見てからでした、本編は原作を無視したというより
まったく別の物になってしまっている内容で途中から見るのを止めましたがこの曲達に出会えたのは収穫でした。
「アンインストール」は 商業音楽が避けそうな出だしから始まりかなり好印象で、歌詞は本編に登場する子供たち
の感情をトレースする内容で、ロボットを操縦する15人のパイロットが辿る運命を表すように「アンインストール」
という言葉も15回出てくる、(コーラス等を除く)それもサビ部分の子供たちの切実な想い、どうする事も出来ない
憤りを表す歌詞を遮る様に歌われる。
「Little Bird」は「アンインストール」とは対極的でハープ、シンセ、チェロなどビートを除いた最小限のアンサンブル、
アレンジに深めにかかったリヴァーブにしっかり乗った石川智晶のボーカルが決して感傷に浸る事無く歌われ、子守唄を
歌う様な優しい歌声が栄える。そして何よりも歌詞が美しい。本来、子を持つ親全てがこう思っていて欲しいと思える優しさが
満ち溢れている。子を小鳥に置き換えた比喩表現もシンプルで分かりやすく、それだからこそ伝わってくるし「道しるべとなる枝」
「青すぎる実」は何なのか?「夕立の中で〜」は子供がどんな問題を抱えているのか?聴く人に対してそれぞれが自分に置き換え想像をさせてくれる
余地をくれる。それに、親子といえども絶対に埋められない子供との距離があることも分かった上で、「生まれて来ただけで完璧だと飛び立つ後姿を抱いた」
と歌詞に出来る石川さんの人間性が好きです。心を開いて聞くとすーっと入ってきて純粋に涙がこぼれてくる、自分的にこの曲
にはかなり助けられているのでずっと聞き続けてゆくと思う名曲です。