小学生の時に、図書館で赤毛の少女と出会った。
夢見がちでおっちょこちょいで、私とそっくりだった。
彼女はあっという間に私を追い越してしまった。
教師になり、働いて得たお金で大学に行き、恋をし、結婚した。
子供を産み、亡くし、また産み、育て、戦争でまた子を亡くした。
遠くなってしまったと思った。
私の未来とはかけ離れてしまったと思った。
大人になって、やはり私は結婚していないし、子供もいない。
彼女のような人生が歩めたかもしれない。
だけど私は選ばなかった。選べなかった。
そして彼女の娘に出会った。
私と同じように悩み、傷付き、成長しようとする少女に再び出会った。
己の良心に忠実に生きようとする魂に出会った。
彼女の母親が少女だった時のように平和ではない時代の中で、彼女は大人になった。
大切な兄を喪った痛みが、寄る辺ない孤児を育てた喜びが、彼女を大人にした。
ぜひ多くの人に最終巻まで読んでほしい。もし叶うなら、まだ見ぬ私の娘にも。