"You be good. I love you," 死の前の晩、ヨウム(オウムの一種)のアレックスはペッパーバーグ博士:飼い主であり、彼の研究者にいつも通りの挨拶をし、眠りについた。アレックスはこれまで鳥には理解できないと思われていた様々な概念(物の大小、数の多少、ゼロについてなど)が理解できることを初めて証明した。その業績は、鳥がこれまで考えられていた以上に高い知能を持つ生物であることを示した。
そして彼の亡き今、ペッパーバーグ博士はこれまでのように彼を研究対象として距離を置くことなく、愛しい鳥の思いでを存分に綴ることにした。それがこの本書です。アレックスの死後直後の混乱、彼女の生い立ち、アレックスとの出会いから別れまで、生活と研究の困難や喜びが書かれています。インコやオウムの飼い主ならばごく当たり前に思える、「アレックスの知能が高い」ことを科学的に証明するのに、どのような障害があったのか.動物の知能という科学では扱いづらい研究に対する批判や偏見、結婚生活、研究資金、研究方法、職・・・。鳥好きだけでなく1人の研究者の記録としても読み応えのある1冊です。
追記:映画プロジェクト(www.alexandmethemovie.com)が進行中で、寄付を募集してます
追記:アレックスの死というシリアスな部分もありますが、全体的には気楽な雰囲気のエッセイ本です。