漢字で言えば「山」はその姿を現した象形が起源である事は知っていても、アルファ
ベットはどうかと言えば全くわからない。この本は、そんなアルファベットの起源と
歴史を辿り、書体に秘められる意味を様々な方向から考察する構成になっている。
蛇足ながら「@」「&」の解説も掲載されていて興味深い。
ただ、「アルファベットの謎を解く」とあるが、その殆どは解釈やいくつかの説に基
づくものであり、完全に起源がはっきりしている文字は少ない。それぐらいアルファ
ベットの歴史は長くて古いものだが、アルファベットの字解を求めるとするならば、
完全なるものではないという事を念のため。
全体的に書体と記号を織り交ぜながら、解説文の下部に1字ずつ複数の書体が簡素な
年表と合わせて掲載されている本のデザイン構成が面白い。文中に登場する用語も、
巻末にある用語解説で補ってくれるので理解しやすい。
一見、無関係に思う色とチャクラまで明記しているあたり若干の神秘さも含みつつ、
アルファベットを多角的に考察した本は初めて読んだので興味深い内容でした。