妖精やドワーフといったファンタジーではおなじみの
キャラクターたちが、地底で人間よりはるかに優れた
ハイテク・コンピュータ技術を操っているという、
ファンタジーとしては一風変わった世界観の物語のシリーズ3作目。
主人公の天才少年犯罪者、アルテミスが前回妖精からうばった
テクノロジーをもとに一儲けをしようと考えたことから、
物語は意外な方向に急展開。
アルテミスにとって大事な人が、命の危険にさらされる事になります。
プライドが高く、高慢ちきで鼻持ちならない性格のアルテミスが
巻を追うごとに色々な事件を経て、少しずつ変化したり
成長してきたこのシリーズですが、今回は今までで一番
アルテミスの気持ちの変化が大きかった巻かもしれません。
今まで犯罪でお金をもうけることだけに価値を感じていた
アルテミスが、事件をきっかけに"友情"や"他人を心配する気持ち"
など、「お金」以外の事に心を砕くようになっていく様子は
読んでいてとても好感がもてました。
はじめは3部作で完結、という事でしたが、好評につき4作目も
出るということなので、楽しみに待ちたいと思います。