なんといっても“全米No.1シングルが12曲”、というのは、やっぱり圧倒的な記録ではある。曲番号(収録はリリース順)でいうと2から6までの5曲、8、11から14までの4曲、19、そして25、ということになるけれど、実はそれ以外の、No.1になれなかった曲の中にも、彼女たちの魅力がめいっぱい詰まっていたりするわけで(特におすすめは「二人だけの世界」「乱れるハート」、そして「スラムの小鳩」―これ、歌詞の展開がもんのすごい。ちょっとした大河ロマンばりの、娘と母の物語…。この歌詞を検証している日本語サイトもあり。検索を…―など)、たとえばNo.1シングルとなった12曲と、それらを省いた13曲とを2つのパートにわけて聴いてみたりすると、また興味が増すことうけあい。まぁ、「ポップすぎる」「ベタすぎる」などと敬遠する向きもあるとは思うけれど、彼女たちが60年代のショービズ界で空前の成功を収めた理由は、まさにそのあたりがポイントだったのではないか、という気もする。なお、12は「恋はおしまい」、17は「幸せよいつまでも」、24は「星空のラブ・サイン」が当時の邦題だった模様。21と22はテンプテーションズとの共演作だ(21は全米2位)。