アルターのオーディンスフィアシリーズ第二弾。前作のグウェンドリンも言う事なしの出来であったので楽しみにしていました。前作が2008年の12月、優に1年半ぶりのリリースですが、待った甲斐はありました。
片足立ちや真鍮線固定での浮遊を表現したフィギュアなら数多く見てきましたが、武器を支えに本体が完全に浮いているこのポージングは大変画期的。メルセデスというキャラクターの魅力を最大限に生かす素晴らしい発想だと思います。二つに編んだお下げの動きや独特の襞のある衣装の皴、風をはらんで自然になびく羽根の動きなど、随所に神経の行き届いた造形が風の動きすら感じさせてくれます。これだけ躍動感のあるポーズにも関わらず、どこから見ても絵になるのが流石です。
クリアパーツ製の羽根は片面にステンドグラスのような凹凸があり、光の入り方を複雑にさせていて非常に綺麗。頬や手足のふっくらした線と武器の精確な造形のメリハリも言う事なしです。彩色は原作準拠の鮮やかなもので、乱れもほぼ皆無。サイファーは透明度が大変高くまるで発光しているように見えて綺麗ですが、やや黄味がかった蛍光色で好みが分かれそうな所ではあります。
台座はイルリットの森の沼を模したような、ヴィネット風の凝ったもの。朽ちた切り株や水草、蓮の花など前作同様ものすごい力の入れよう。イングヴェイと思わしきカエルの飛び跳ねている水面は外す事ができ、その中にまで一工夫が。各部繊細な部分が多々あるためか、作業手順について説明書が付属しているのも良かったです。
長々と書きましたが、それだけの褒め出すとキリの無い素晴らしい一品でした。また瞬殺だったことも考慮してか、アルターには珍しく今年の9月に早々の再販が予定されています。今回手に入れそびれた方は、焦って高値で掴まされないよう要注意です。