「本当の幸福」って何かを考えさせてくれる本でした。
それは他人の目や意見を気にしない、自分だけのもの。
アルゼンチンババアの生き方がそれを教えてくれたように思います。
「大切な物や人に囲まれて、自分流に生きること」
これに勝る幸福なんてないのかもしれません。
愛着のある道具の使い方一つを見たっていろんな愛の示し方がある。
清潔を保ち、汚さないように厳重に使うことも一つの愛し方ではあるけれど、
アルゼンチンババアのように、
ボロボロでみすぼらしくなっても肌身離さず使い込むのだって愛だ。
ただ優しくて気のいいおばさんの話ってだけじゃつまんない。
アルゼンチンババアなんて一度聞いたら忘れられないニックネームと、
強烈な個性をスパイスに加えるあたり
やっぱりよしもとばななさんのセンスには脱帽です。
アルゼンチンババアの不潔さと曼荼羅の美しさの妙な具合に
コントラスト化してて絶妙にいいんです!
不思議な味わいのある作品でした。