本作『緑の目の令嬢』は、コミック版ルパンシリーズ初の長編であり、
パリの街で偶然出会った緑の目を持つ少女に訪れる数々の犯罪と厄
災から彼女を、そして少女の記憶に秘められたある物を守るために果
敢に幾人もの敵に立ち向かっていくルパンの姿を描いた作品です。
本作は、前巻の『奇怪な乗客、さまよう死神』と同様に、かよわき少女
を救うために「紳士」として困難に立ち向かっていくルパンの姿を見る
ことができ、やはり、春野氏の描く爽やかなルパンには、可愛らしい少
女を救出する姿がさまになっているように思えます。
ただ、本作で、コミック版ルパンの刊行の予定は、終了のようですので
「怪盗」としての魅力が、一巻目の『怪盗紳士』でしか味わえないこと
が少し残念に思います。
それにしても、あとがきは少しやりすぎな気も・・・そんなこと言って
も子どもにはわからないでしょうに・・・