冷戦以後、特に「9.11」と呼ばれる米国同時多発テロ事件の前後の国際情勢を絡めて、アルジャジーラの成り立ちと転機を追う。フランスの政治学者である著者は、同局を「多様化するアラブ世界の新しいアンバランスの証明」だと分析。アラブの民と世界のイスラム教徒に信頼されるためには、米国の覇権主義を糾弾する必要がある。しかしその一方で同局は、アラブの民に伝統的保守主義の限界と、真の民主化、経済改革の必要性を訴えるという、一見相反する役割をも担っている。米国によるイラク侵攻についての同局の報道と、CNNなど米国巨大メディアが世界に発信した報道とを比較して、その特徴を解き明かしていく。
(日経ビジネス 2006/01/16 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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