子供の頃、TVで放送されるたびワクワクして見た、言わずと知れた人形アニメの神様の代表作。
今回、低価格化で早速予約注文して、即視聴。で大人になって見て驚いたのは、特撮もさることながら、ストーリーが思いもよらないほど原作であるギリシャ神話に忠実である点です。
当時のハリウッドの倫理観から見て、まして子供向け作品なのに主人公ジェーソンの行動は、ありえないほどひどいです。
いくら「神のお告げ」でも、他国の幸福の象徴を武力で強奪ですから完全な悪党です。しかも、最後になっても、何ら報いも受けないなんて凄い話です。ですから、この後日談であるパゾリーニの「王女メディア」を続けてみても違和感無しです。
もっと作品自体の内容も評価をするべきだと思いました。
さて、肝心の人形アニメについてですが、CG時代に今更と思う若い人も多いと思いますが、やはり人形アニメとCGには決定的違いがあると思います。それは最初の「動く青銅人形」に象徴的に出ています。本来、魂の無い人形が、動き出すのは大げさに言えば本来犯してはならない神の領域への挑戦なのではと。一種の畏怖の念さえ浮かぶのです。
そんな馬鹿な、という人は、本作以上に、日本人天才人形アニメーターの「川本喜八郎作品集」をぜひご覧下さい。あの感動はCGには不可能と断言できます。
まあ、そんな理屈ぬきで充分楽しめる本作は必見ですね