一言でいうと、ゾンビが可愛い女の子になっただけのゲームではあるが、パンチラ好きの人にとっては、おそらく夢のゲームであろう感涙の一品。ゲームの隅々まで工夫が感じられ、完成度が非常に高い。作り手の遊び心やゲームへの愛情があふれている。
■ガンシューティング評価
プレイ中に細かくチェックポイントが設定されている上に無限に再プレイが可能であり、またスコア度外視で連射していればほとんどの場合は突破できるので、クリアを目指すだけであれば初心者でも楽しめる難易度。エンディングの分岐もスコアではなく主に途中の会話選択肢で決まるので問題はない。
オンラインランキングでスコアを競う場合には、個々の女の子の弱点を覚えて正確に狙う必要があり、また一部非常に倒しにくいケースもあるので高スキルプレイヤーまで幅広く楽しめるよう工夫がされている。
■ストーリー・テキスト評価
ストーリーは概ねオーソドックスなものであるが、テキストの随所にセンスがあるユーモアが仕込まれており馬鹿ゲーとしてもハイクラス。またプレイヤーキャラクターのステータスによって途中の選択肢が変わり、会話内容も変化するので、繰り返しプレイでも思わぬ発見が楽しめる(例:普段聴いてる音楽は?→犬笛 など)。
サイドストーリーのDDCでは、モテモテ状態から一転して、正反対の状況に置かれた主人公のお話を楽しめるというのも面白い発想。
■キャラクター(村雨つづみ)評価
メインキャラのヒロイン4人+天使2人のほか、村雨つづみを筆頭に70〜80人のMOB女子が登場するが、それぞれが良く作り込まれており一瞬で見分けられるほど念入りなモデリングがされている。個々のキャラに細かく個性的なプロフィール設定がなされている上に、台詞や仕草も異なるため自分だけのひいきのキャラも生まれやすい(流行りのAKB商法か?)。また各キャラ数種類のパンティーが割り当てられており、好みのものに履き替えさせることも可能で、作り手の異常なまでの愛情を感じ取ることができる。
また、各キャラが体操服と水着を着ているところを発見するという隠れたやりこみ要素もある。トロフィーとは無関係ではあるためか一部のキャラは故意に難易度が異常に高められている。ぜひ自力での発見に挑んでほしい。
音声付き台詞の大半を占める天使ぱたこは熟練声優の田村ゆかりさんが演じており、ストーリーを十二分に楽しませてくれる。また、ヒロイン4人についても、演技力も声のイメージもハイレベルに仕上がっている。薫子ルートのSPのみが、妙に素人っぽさが目立ったのは気にかかるが概ね声優関係は高得点。
■性的表現評価
リアルで可愛らしい3Dキャラによる、細かい動作や表情、音声をふんだんに用いた表現は素晴らしい。設定上は「眼力で女の子を昇天させる」となってはいるが、それで誤魔化せるか心配なぐらい踏み込んだ表現が採用されている。大画面の3Dキャラでこれを楽しめるのはまさに感涙もの。
それでも、際限なく過激でえぐい性描写に走り、生き残りを図るパソコンゲームの数々に比べるとかなりライトなものであって個人的にはちょうど良いレベル。
■システム評価
ストーリー中に一度見たお気に入りのシーンは会話付きでいつでも見返すことができる。ストーリーモードの会話に飽きた場合には、シューティング面のみをつなげたスコアアタックモードでスピーディーなプレイを楽しむことも可能。またこのスコアアタックモードではエッチなイベント戦闘のみをピックアップしてすぐにプレイすることもできる。
全般的にプレイヤー視点に立った細かい工夫が隅々まで施されており、かゆいところに手が届いている印象。これがゲームの完成度を大きく引き上げている。
また一瞬でゲーム画面を別のものにすり替える「ママキタモード」など、作り手のあふれる遊び心が感じられる(実際にこのモードを使う危険のある環境で、このゲームをプレイする人はいないと思うが…)。
◆残念な点
・「このシーンエロい!」と思って一時停止させたとしても、スタートメニューの文字が邪魔になるのは惜しい。次回作ではメニューを消して停止画面が楽しめる工夫がほしいところ。
・妄想モードなどで、高品質の3Dのキャラを使ってアレコレできるため、この手のゲームに慣れてしまうと、2次元CG紙芝居の古いゲームを心から楽しめなくなる可能性がある。
・このゲームは当初X箱用に発売され、人気が出たためにPS3に移植されたいわゆるGMG(ゲイツマネーゲーム)であり、アイドルマスターなどと同じ類のもの。仮に今後続編が出るとしても、アイドルマスター同様GMG縛りがあるため、まずはX箱で発売され、日本で一定のX箱シェアを稼いでから半年ほど後にPS3に移植されることが予想される。そのあたりはかなりストレスになる可能性が高い。