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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
戦いと愛との重層構造,
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レビュー対象商品: アルカサル-王城 6 (秋田文庫 20-32) (文庫)
相も変わらず、もの凄い複雑さで、政略と戦争とが繰りひろげられる、濃密歴史漫画。中世ヨーロッパの敵、味方の感覚というのは、現代からみれば唖然とすることばかり。 めまぐるしい攻防と興亡とを、作者は、さすがの構成力で読ませてくれる。 でも、この漫画は、それだけじゃない。 シリアスとユーモアの絶妙なバランスで人間を描くことこそが、青池保子先生の真骨頂に思う。 今回もまた、女性をテーマにしたエピソードが印象的だ。 アラベラの恋が優しい光だとすれば、トラスタマラ家のカタリナ姫の恋は漆黒の闇だ。 どんどん追い詰められていく彼女の姿が切なすぎる。 青池先生は、物事を一面からは描かない。 戦争だけじゃない。 恋愛だけじゃない。 この、現代にも通じる重層構造は、少女漫画の枠をたやすく超えている。 読んだばかりなのに、続刊が楽しみで仕方がない。
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