昨年、堂々完結した「アルカサル」の待望の外伝です。内容は短編3篇です。
「公爵夫人の記」コンスタンシアを主人公にした英国歴史物です。(これを読むまであの方がジョン・オブ・ゴーントだと気付いていませんでした…英国史を知ってるつもりだったんですが、本当につもりだけだったと分かり、ひとり恥じ入っています…)
「天使の飛翔」別冊プリンセスでの連載の最後に掲載された外伝。ドン・ペドロにまつわる一人の女性のエピソード。史実からではなく、説話集から青池先生が創作された物語です。天使が飛び立つのを見たような不思議な読後感です。
「地の果てへの道」これは本当に読者へのプレゼント的な、楽しい話です。痛快活劇であるのみならず、別の作品の外伝にもなっています。(あの作品も続き、気になっていたんですよ…そうですか、あの人は無事でしたか…そして彼の本名も分かるとは…)
青池先生自身の作品についてのコメントページもあります。
ヨーロッパ中世という、遠い世界を面白いと思わせてくれたのは青池先生の作品でした。
今回の外伝には、その面白さがたっぷり詰まっていました。それも、3篇それぞれ違う味付けで。クリスマス前に、とても美味しいアソートのお菓子をいただいた気分です。
「エロイカ…」もまた、GOLDで始まったそうで、そちらの展開も楽しみですが、「アルカサル」の外伝もぜひぜひ長く続けていってほしい、と思ってしまいました。欲張りですね。
青池先生の、今後の一層のご活躍を心待ちにしております!