エミール・クストリッツァ監督作を観るのは初めてでしたが、いきなり大好きになりました。他の作品もぜひ見てみたい。
特典映像インタビューにて「アメリカの映画でもフランスの映画でもない」と評されていたのが印象的でした。たしかに「どういうジャンル?」と訊ねられると困ります。
個人的には「映画らしい映画」だと感じました。出演者の個性を眺めているだけでも楽しい。重くはないのですが、濃厚。
監督とジョニー・デップは本作にて意気投合、ニワトリになるシーンはジョニー自身が提案したとか。他の監督なら却下だろうに、クストリッツァ監督だから採用されたのだとか・・・
こうした裏話が満載のインタビューは、ファン必見です。ジョニー・デップの人間性の豊かさ・性格の優しさが、ストレートに伝わります。(インタビューは、レンタル用のブルーレイでも見ることができます)
そのニワトリのシーンと、亀が歩き回るなか4人で食事をする場面、爆笑でした。
とにかく笑いどころが多く、くすくす笑い・ニッコリ笑い・吹き出し・爆笑、1秒たりとも退屈しません。
笑えるだけでなく、登場人物それぞれの夢が、子供みたいに突拍子ないのは、いかにも製作された時代を反映していて、懐かしい。また、それぞれ何を暗喩しているのかを想像すると、もの悲しい。
そして、思いがけない方向に物語は向かい・・・
ドアを運ぶ男性が一服するシーンは、なんだか象徴的だな、と思いました。
入り口でもあり出口でもある、ドアだけが、はるばる遠くへ、運ばれていく。
不思議な物語ですね。