アリスの6枚目のオリジナル・アルバムです。
このアルバムが発表された1978年は、アリスにとって激動の一年でした。
前年10月『冬稲』で大ブレークし、余韻冷め遣らぬ間に『涙誓』。
そして、この『VI』のリリース。
前作『V』に勝るとも劣らない傑作です。
矢継ぎ早に『ジョニこも』をリリース。
まだまだ、ここからが凄い。
べーやんソロの『君万』とアルバム『あいつが死んだ晩』をリリース。
そして伝説の武道館ライブ。
11月にはちんぺいさんが、山口百恵さんに『いい日旅立ち』を楽曲提供。
そして12月に『チャンピオン』でチャート1位を獲得。
キンちゃんもソロアルバム『バラエティー・ツアー』をリリースしました。
バンドとして、これだけの活動のさなか、三人それぞれがソロとしても成功をおさめる。
これがアリスの強味なのです。
「アリスは航空母艦。それぞれの戦闘機が飛び立ち、また帰艦する。そしてアリスというトライアングルはどんどん大きくなっていく…」
と、ちんぺいさんが仰っていました。
それは以前迄のアルバムでも感じられますが、この『VI』が最も強く、またバランス良く纏まっていると思います。
この1978年、アリスはピークを迎えました。
あとは下り坂…普通は。
アリスは違いました。
これは「1度目」のピークに過ぎなかったのです。