母が持っていたこの本を最初に読んだのは小学5・6年生の時で、初めて衝撃を受けたものです。
事件は5年前。少女たちの秘密の小屋で土砂崩れが起き、江利子という少女が死んだ。
その遺体は5年経っても見つからないまま。
江利子の家に養女として暮らす主人公の”美名子”と、ストレートな性格だけど謎のある少女”アリス”の2人が過去を背負いながら織り成す物語は、150頁という1冊の本でも何度も読み返してしまう作品だと思います。
もっとアリスと美名子の関係や、異性との話も書いてほしかったなと思いますが事件の真相が重点なので仕方ないかなと…。
『女の子の誰もが憧れる存在』というのが描けていて、私はこれを読んで幼心にも、”アリス”にとても憧れました。
そして、話の最後のページではショックを受けた記憶があります。
最終的に「美名子だけがどうして幸せに?最後までずるい女」と思いますが、それがこの話の良さなのかもしれません。
ストーリー自体ももちろんですが『田舎の小さな遊園地の回転木馬』や『小屋』など話に重要な部分もミステリアスで、物語に引き込まれると思います。
私の知ってる岩館先生の作品の中では、とても切なく悲しい不思議な物語で、これは本当に5つ星です。