モンテヴェルディの「アリアンナの嘆き」は古楽を頻繁に聞かない者でも、
ご存知の方が多かろうと思います。「アリアンナの嘆き」はマドリガル集で
は第6巻に納められており、モンテヴェルディのマドリガーレ集という類の
CDであれば、ほぼ納められていると言っても良く、曲の入手自体は容易
です。
カークビーが所属するコンソート・オブ・ミュージックもモンテヴェルディ
を数多く演奏してますが、いくつかの注意点があります。
1)日本盤で入手しやすいオワリゾール盤のマドリガーレ集(ベスト盤)には
アリアンナの嘆きは入っていない。(注:オワリゾールには、第4巻、第5巻
及び第8巻の一部を録音しているが、第6巻の録音はない)
2)現在、非常に入手しにくくなっているVirgin盤では第6巻の全曲録音が
あるが、あろうことか、アリアンナの嘆きでは、カークビーは歌っていない。
(注:Sopパートを歌うイブリン・タブもめちゃくちゃ上手いので別に損はな
いが)。ちなみに、Virgin録音では、第1巻、第2巻、第3巻、第6巻、第8
巻が録音されているが、ベスト盤らしきものはない)
さて、このCDは、モンテヴェルディのアリアンナの嘆き(リュートとSopの
デュオ)を基に、モンテヴェルディのマドリガーレと宗教曲、他の作曲家の
マドリガーレが納められております。この1曲目がまさにカークビーの歌唱
が聴ける盤であります、ところが2曲目のマドリガーレでは、またもや、カ
ークビーは歌っておりません(もちろんこちらのマドリガーレの演奏も完璧
なので、気にする必要はないが)。
というわけで、カークビーのアリアンナの嘆きはこのCDが唯一の演奏にな
ります。ちなみに、それ以外の作曲家の曲もいろいろ入ってますが、結局
オリジナルを超えられなかったと言うのが正しいところでしょう。個人的
には、2枚組にせず、モンテヴェルディの三曲にプラスαの選曲でも十分
では無かったかと思うところ大であり、評価も4点としております。
繰り返しますが、カークビーの名歌唱を聴きたい人は絶対落とせない盤です。