敷居の高いクラシック界の中で、フラメンコギタリストの演奏するアランフェスは賛否両論で、
特にクラシックギター界の巨匠達にはかなりの罵声をあびせられた作品です。
何故そこまで攻撃されたかはこのアルバムを聞けば解かります。
神様パコの魂の演奏は、その奏法のいたるまでクラシックギター界の演奏家達では
とても真似できないテクニックを駆使しており、そしてそれをいとも簡単になし得ている。
本来フラメンコの要素がかなり含まれた楽曲であり、パコの演奏の解釈は作者ロドリーゴの創造の域を越えていたはず。
しかし、この協奏曲は巨匠達があまりに沢山の録音をし、そして演奏されているので、その分余計な賛否がうまれてしまう。楽曲は演奏者によって成長し、それを聞く人の受け入れ方でその演奏者の芸術性が生き、また成長するものだと思います。クラシック奏者は芸術家でフラメンコ奏者はただの民族音楽家というとらえかたをしている部分がまだ世の中にはあり、このようなすばらしい芸術を聞き逃さないでほしいです。
神様パコがここで奏でるアランフェスは、100人の演奏家が同時に演奏してもパコ1人の音を
聞き分けることが出来るくらい独創的であり、とかく決まりごとの多いクラシックの演奏に耳慣れした人は是非聞いてみるべき1枚。
そしてアダージョではクラシックを聞き慣れない人もきっと涙するはずです。
神様パコ・デ・ルシアのアランフェス協奏曲は必ずあなたの心に響きわたります。是非聞いてみて下さい。