若者よ、親世代のバレエ漫画の原点がこれですよ。
今、現役を退きかけている、つまり指導者の世代はこの作品をリアルタイムで読んだはず。
懐かしい、バレエというもの、自分の身近にない世界を、知った最初の作品。
切磋琢磨することの意味、芸術の世界に身を置くものの厳しさ。
まだ共産主義のソビエト連邦が存在した当時の世界も垣間見られる。
世界を強く意識することなく生きていたあの頃、人生万事塞翁が馬、
弱気だが隠れた才能を見出されて成長していく主人公ノンナに憧れるよりも、
白馬の王子様的ミロノフ先生に憧れた、自分の青臭ささえ懐かしい。
今は押しも押されぬ大家、山岸涼子が現在の画風では売れないと言われ、
少女漫画風にでっかい目を描いていたという、その頃の貴重な画風が、
連載当時のカラーで楽しめる貴重な作品。