「ロードオブザリング」のイメージが強いヴィゴですが、ここでは歩兵部隊最強の剣士アラトリステを前編得意のスペイン語で演じています。円熟(老けた?)した感じがいいですね。
(名ばかりの)隊長でありながら、戦地で数々の功績を立て、愚鈍な君主の下どんどん衰退していくスペインの戦争に次ぐ戦争で戦いにあけくれる男。一方1人の女性を生涯愛し続けるロマンチックな一面も。
名誉功績を求めず、義や愛に生き、友情に厚く、名誉を重んじる。
彼が最初に巻き込まれるのがイギリス皇太子暗殺計画ですが、これにより宮廷内部の実力者オリバレス伯爵とも大きな縁で結ばれる事となります。
スペインの人気小説の映画化です。
戦死した友人の息子イエゴを立派に育て上げ彼と貴族の娘アンヘリカとの恋愛、宮廷内部の権力抗争、歴史的な戦い、ライバルとの決闘、王室にも及んだ三角関係、などもからめ盛りだくさんの内容なので、長い原作をまとめるには描ききれていない部分も多く、娯楽性に欠いたものの、孤高の剣士としてのアラトリステに焦点を絞りよくできていたと思います。
17世紀の戦争だらけの肉弾戦のすざましさをこれでもかという程表現しています。
当時のヨーロッパの歴史に関する知識があるとさらに面白い作品になると思います。
この映画の後、フェリペ4世やオリバレス伯爵、その他この映画に出てきた人物や歴史事項について調べました。女優のマリアは実在人物だったとは・・・
ヴィゴも良かったですが、少年時代のイエゴを演じた俳優さんがとても可愛くってこれから要チェックです!