少年誌の王道漫画『アラタ カンガタリ』第4巻。絶望から立ち上がった革。強くしなやかなアラタ。彼ら二人と関わる人達の、心に抱く想いや傷が、鮮明になります。
革をアラタと信じて想いを告げるコトハ。彼女を好きな故に傷つく革。大切な人への想いを傷として持つカンナギ。己の境遇を逆恨みし憎悪する門脇。自分可愛さで親友を裏切った西島(多くの方々のご意見と違い、私は圧倒的に革派なのですが、その私も、現代編が気になって仕方がない!)。革たちの目の前に現れた子供の島の住人……。ある者は純粋な想いを、ある者は間違った思いを持ち、それが様々に関係し合い、物語を動かしてゆく。その予兆を感じます。
やるせない話、辛く悲しい話もあります。ですが、それから決して逃げない革とアラタは、本当に素晴らしい主人公です。次巻では更なる悪意と陰謀が動き出しますが、二人が強く爽やかな風となって二つの世界の暗雲を吹き飛ばす事を、心から信じたくなる。どの年代の方にもぜひ読んで欲しい傑作です。