本作品は「アラジンと魔法のランプ」を現代の視点で再構築し、
なおかつ「本作品はディズニー映画ですよ」と随所で強くアピールしている、ディズニー映画の代表作の1つです。
主人公のアラジンは貧しいが、機転が利き、盗んだパンを子供に分け与える優しさを持っています。
しかし当のアラジンはそうした自分の境遇を不自由だと思っていて、
お金があれば、王侯貴族になれれば、『自由』になれる、と常々考えています。
『自由』になりたい!
一方、本作のヒロインのジャスミン姫は窮屈なお城暮らしが退屈で、
十年一日のごとく変わり映えしない毎日にうんざりしています。
彼女はお城の外の世界に飛び出せば自分は『自由』になれる、と常々考えています。
『自由』になりたい!
また、ランプの精ジーニーは究極のパワーを持っていますが、「家が狭い」ことが悩みです。
究極のパワーもその時々の御主人様に使役するためにしか使用できません。
これじゃあ囚われ人とどこが違うんだ、誰か「ジーニーお前はもう『自由』だ」と命じて欲しい!
『自由』になりたい!
そう、本作品のテーマは「『自由』って何だろう?」です。
勝手気ままに生きられれば『自由』?
贅沢三昧に暮らせられれば『自由』?
無限のパワーを持っていれば『自由』?
いずれも答えはノーである、と本作品は語りかけてきます。
じゃあ「正解」は何?
それは本作品では明言されていません。
言わば本作品の製作者から、視聴者に向けた「宿題」です。
今の自分は『自由』だろうか、と自然に考えさせられる、魔法のような映画です
これぞまさにディズニー・マジック!
「正解」は視聴者の数だけ存在します。