いや驚いた。翻訳版が登場するとは。
ボクが本書に出会ったのはインド駐在時代ですが、かなり衝撃を受けました。
表現もさることながら、故郷を離れて、海外で仕事する者にとっては
多いに共感できる内容だったので。
以下は原書版へのレビューです。
--------------------------------------------------------
異国の地で奮闘する同輩へ
この文を読んでいる方で、日本以外に住んでいる方はいったいどれだけ
いるだろう? ほとんどいないと思いますが、もしこれから海外へ
転勤されるならば、ぜひその地で本書を開いてほしい。
ここには家族と別れて、勝手のわからない異国へと旅立った一人の男性の
物語があります。舞台となっているのは地球上のどこにも存在しない架空の国。
そこは奇妙な文明がほびこり、文字を読むことさえままならない男は
船をおりての入国手続で早くも一苦労します。
家を借りたり、仕事を探したりする中で、同じ境遇の仲間たちとも出会い
少しずつ新しい地での生活に馴染んでいく様子に、ひとつひとつ共感しました。
文章はいっさいなく、モノクロの画面のみで展開される重厚な絵本。
古書のような装丁の演出も手が込んでいます。
--------------------------------------------------------
以上です。
さて、改めて日本でみたわけですが、別な意味で衝撃を受けました。
これって今 現実に起こっていることを描いた予言の書では、と思えたので。
もともと文章がないので、本として所有するなら原書がおすすめ。
日本語版では、巻末の作者あとがきのページが翻訳されてますけどね。
作中に登場する奇妙な文字に比べれば英語なんてどうにかなるもの。