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アメリカ素描 (新潮文庫)
 
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アメリカ素描 (新潮文庫) [文庫]

司馬 遼太郎
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (20件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

普遍性があって便利で快適なものを生み出すのが文明であるとすれば、いまの地球上にはアメリカ以外にそういうモノやコト、もしくは思想を生みつづける地域はないのではないか。―初めてこの地を旅した著者が、普遍的で合理的な「文明」と、むしろ不合理な、特定の集団(たとえば民族)でのみ通用する「文化」を見分ける独自の透徹した視点から、巨大な人工国家の全体像に迫る。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

司馬 遼太郎
1923‐1996。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を一新する話題作を続々と発表。’66年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞を受賞したのを始め、数々の賞を受賞。’93(平成5)年には文化勲章を受章。“司馬史観”とよばれる自在で明晰な歴史の見方が絶大な信頼をあつめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 476ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1989/4/25)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4101152365
  • ISBN-13: 978-4101152363
  • 発売日: 1989/4/25
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (20件のカスタマーレビュー)
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By 街道を行く #1殿堂 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
この本はお勧めです。日本史、東南アジアの歴史が得意と思われる著者が、アメリカという国を「わかろう」と試みた作品です。このことは前書きに書かれていて、アメリカに行ってくれといわれて困った様子からはじめられています。アメリカは白地図であると。この作品の面白さは、著者が白地図に色をつけてゆく過程を味わえる楽しさであり、知的興奮にあります。韓国移民、ベトナム移民、WASPとアメリカという広大な文明が懐に抱いている文化と比較しながらじっくりと発酵させてゆくように論じられています。前半はカルフォルニア。後半は東部に回って、フィラデルフェア、ニューヨークの黒人文化。日露戦争のポーツマス、ボストンを回り、白地図に絵が描かれてゆきます。外国にいった人が外から見たら日本が分かるといいますが、読み終えてアメリカと日本を比較してその違いが鮮明になったように思えました。アメリカと関係したお仕事をしている方にはお勧めです。20年ほど前の本ですが、原型を捉えようと試みられた作品ですので古さは感じられません。
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形式:文庫
 あの司馬遼太郎がアメリカを体験し,独自の文明観によって分析した本。
 筆者は 『文明』 と 『文化』 というものを対比させ, “地球上に久しぶりに出現した一大文明” としてアメリカをとらえていた。 また,その特徴である明るさと活力の源のひとつとして人工的な文明思想を挙げつつも,それと表裏一体のところにある多くの問題点や危うさについて驚きと不安を交えながら紀行文風に語っていた。
 80年代後半のレーガン政権時代に書かれた本だけど,今でもその分析の的確さは色あせておらず,今更ながら感心させられることが多い。 アメリカを知らぬ人にとってこの本はアメリカという国を知る上での格好の概略書たりうるし,また長年アメリカに滞在した人間がくり返し読んでも,なるほどと感心させられるところが多い。 ほんの数週間の滞在でアメリカという国をこれだけ洞察できてしまえるというのは,さすがとしか言いようがない。 

 筆者はかなり前から日本のバブル経済の破綻を予見していたことで知られるが,この本の中でも “モノをしだいに作らなくなって” ゆくアメリカの経済について直感的に “亡びるのではないか” という不安をもらしていたのがすごく印象的だった。
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14 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 内田裕介 トップ500レビュアー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
1985年(昭和60年)の春と秋、司馬(当時63才)はアメリカ東海岸を延べ40日に渡って旅した。本書はその旅で得たアメリカの文明、文化論である。読売新聞に連載された。

いわずもがな、司馬は中国、朝鮮、日本をはじめとするアジア文明圏の「専門家」であり、西欧ことにアメリカに関する記述は(ベトナム戦争への記述を除いて)作品中に全く現れない。本作はしたがって、司馬の唯一のアメリカ考といってよい。

文明と文化というふたつの言葉の違いを、司馬は明確に分けている。文明とは機械や科学や思想といった人種、民族の壁を越えて人間に普遍的に受け入れられるもの。文化は他の民族が受け入れがたい閉鎖的な習慣のようなもの、と説明している。本書はこの視点から、アメリカにおける文明(=世界へ普及していくアメリカ的なもの)と文化(=他国民から理解しがたいアメリカ的なもの)を、道端を歩きながら見つけていく。

たとえばゲイはアメリカ的文明が窮屈になった人たちの憩いの場としての「文化」ではないか、と司馬は考える。日本では織田信長もそうであったように男色は恥ずべきことではなかった。しかし有名な鍋島藩の『葉隠』が説く衆道の作法は、アメリカのゲイとはずいぶんちがうようだ。アジア文明圏の専門家である司馬がみたアメリカは、大変興味深い。

「アメリカには抜きがたい悪癖がある、他の何一つアメリカ的条件をもたない国々に『アメリカのようになれ』と本気で勧めてまわることである。(p388)」

20年も前の論考ではあるが、いまもって新鮮な響きを感じるのは、司馬のこの指摘がアメリカという人間集団のとしての本質を言い当てているからであろう。

本書は『長安から北京へ』、『人間の集団について』、『街道をゆく〜南蛮のみち』とあわせて、司馬文明論の四部作のひとつである。あわせてお薦めしたい。
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70年代のアメリカのいぶきを肌で感じる
とても面白かったです。
本来知る由もない70年代のアメリカの空気感がリアルです。... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: suzuko
司馬史観のアメリカ描写
司馬遼太郎がアメリカを旅しながら感じたこと、考えたことを記した作品です。... 続きを読む
投稿日: 10か月前 投稿者: SS41
アメリカ人ってこんなかんじだ、と今でも思える本。
ずいぶん前の本です。しかしながら今でもアメリカのことについて考えたり観察してみるときにこの本で示している内容が非常に参考になることが多いです。... 続きを読む
投稿日: 2009/12/27 投稿者: かたつむりさん
アメリカ論
歴史小説家である司馬遼太郎氏が書いたアメリカ文明・文化論です。氏は、日本・中国・アジア史で、有名ですが、その氏の目を通したアメリカ論を展開し、深いものがあります。... 続きを読む
投稿日: 2009/2/13 投稿者: フィラデルフィアン
読書の楽しみ
20年前の紀行本である。ちゃんとした歴史観に沿ってものごとをみているせいか、少しも古さを感じさせない。古さを感じさせないどころか、著者の専門外の経済についての文章... 続きを読む
投稿日: 2009/2/7 投稿者: Leo
アメリカ文明論
昭和60年頃に読売新聞に連載された司馬遼太郎のエッセイである。... 続きを読む
投稿日: 2008/3/30 投稿者: デュエット
文明の国での文化探訪
普遍性をもつ文明の一枚皮でできた人工の国アメリカに対する司馬遼太郎の文化探訪。... 続きを読む
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アメリカの文明と文化をめぐる、司馬遼太郎の意欲作。
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投稿日: 2007/9/14 投稿者: 33
アメリカを鏡にして日本を考えさせる本
アメリカを挑戦的な男の世界だとすれば、日本は身を守ろうとする女の世界だとは、昔から多くの人が指摘してきたことだ。作家の司馬遼太郎はアメリカと日本を比較するに際して... 続きを読む
投稿日: 2006/7/22 投稿者: 司馬遷太郎
これからアメリカへ旅行する人や留学する人にも
... 続きを読む
投稿日: 2005/8/1 投稿者: ai0610
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