北朝鮮が核開発し、テポドン弾道ミサイルを発射しても日本の航空自衛隊には、爆撃する能力も航空偵察する能力もない。頼みは、米空軍戦闘機や爆撃機による懲罰爆撃、あるいは偵察衛星の写真撮影だけというのが現状でしょう。
しかし米空軍といっても我々が知っているのは、沖縄にも飛来したF-22ラプター・ステルス戦闘機やF-15、またはB−2ステルス爆撃機といった兵器の名前だけ。本屋の棚を見ても並んでいるのは、最新戦闘機のカタログ・データを集めた無味乾燥な本や、同じような内容の機体解説の雑誌ばかり。
知りたいのは米空軍が北朝鮮の基地を爆撃できるのか、実施するとすればどうやるのか、中国空軍やロシア空軍と比べてどれほどハイテクで強いのか、どんな種類の航空・宇宙部隊がどれくらいの規模で編成され、どのような航空兵器を装備しているのかだ。さらにどのような航空部隊がどのような航空作戦をするのか、宇宙部隊や兵器とはどのようなものか。さらに現用兵器の次に開発する将来兵器はどんなもので、どれほど凄いのかだ。しかしこれに答えるのは難しいこと。
そんな難題に対して果敢に挑戦したのがこの一冊です。そしてその内容は、米空軍の汎地球戦力ロードマップ2006-25年というレポートを基に、世界最強米空軍の構造を徹底解剖していて、知的関心を抱く識者を大いに満足させてくれる。まさに今までなかった貴重な本だと断言できます。