2011年12月25日リリース。『副島隆彦の権力者図鑑シリーズ』の第4弾にあたるのが本作で、ヨーロッパ超富豪→新興大国ときて、ついにアメリカである。
さらさらと眺めるだけでも面白いのだが、最も面白いのは第1弾『世界権力者』掲載時と本作の表情の変化だと思う。典型的なのがオバマだと思う。ど真ん中にしかめっ面をして登場している。一方で、ヒラリーは元気になる一方で本作ではVサインまでしている。この二人の表情の変化は実に象徴的だ。
また、大分捉まえ方が変化してきている人物も多い。典型的なのが、アメリカのドン、デイヴィッド・ロックフェラー(96歳・資産約2,250億円→この資産額がついているところがなかなかだ)で、第1弾『世界権力者』では、『この男が死ぬまで"世界皇帝"』と書かれていたが(10ページ)、本作では、『さようならデイヴィッド』・『アメリカとロックフェラー家は終わる』と変化している(36ページ)。随分と極端な変わり様だ。
思うのは、こうやって『人』として、その分野その分野でキーとなる人物をきちんとチェックし続けることの重要性である。こういうことをアメリカはきちんとやってきたのだ。一方日本はこの副島研ほどの細かな分析をしていないのではないだろうか。ひっきりなしに変わる無知蒙昧な日本の『顔なし』たちも、自らの利権しか頭にない官僚たちも、そろそろ真剣にシゴトをするべきなのではないだろうか。
何しろ傑作である。是非ともシリーズでその表情の変遷を観て欲しい。