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この新しい情報化時代の新エリートであり新エスタブリッシュメント(その典型例が、ビル・ゲイツ)であるブルジョア・ボヘミアンを、BOBOと称し、そのボボズを、コミック社会風に描写し、文化様式のエッセンスやその生活を通して時代の味わいを描こうとしたのがこの本。消費スタイルやビジネスライフの革命的な変化、快楽の哲学、知的および精神的生活の特質等多岐に渡って分析しており、可成り程度の高い社会学的文化文明論だが、切り口が新鮮で、実に面白い。
政治的な分析では、ボヘミアンの理想とブルジョアの野心を満載してホワイトハウス入りしたクリントンについて触れて、ボボズ文明社会とその価値観を反映した妥協型の政治について言及し、何故、欧米等文明国で、第三の道を模索する新政治家の中道志向の傾向が顕著なのかも説いている。
情報産業化社会(知価社会)に対しては、これまで、経済社会発展論的な経済学的視点や、IT革命等技術的かつ産業発展論的な視点から議論されることが多かったが、このような、特に、人間の文化文明論的な志向・行動・心理等を重視した視点からの分析は、極めて斬新で、貴重で意義深い。この現象は、我が国でも顕著であり、この視点からのアプローチは、日本の現状の経済社会の理解にも役に立とう。
内容?
現代米国の新しい階級論。確かに「上流階級、アイビーリーグ、ウォール街の投資銀行勤務、外洋ヨットと英国風の邸宅」という物差しは今は「いやらし過ぎて」使えない。その代わり「スマートな金持ちと見られるための」奇妙な基準が出てきた。
ブルックスの面白さは、彼一流の「辛味」の効いた表現。
ボボスはエベレストにも登っていけるほどの防寒具をこだわって購入するが、「セーフウェイの冷蔵庫売り場」以上に危険なところには行かない。
大卒のとある女性をモデルに、彼女がボボスとして成功するまでの「汗と涙の」道のりを描いた箇所は最高。特に田舎のCATVでメディアデビューするシーンは逸品。
とにかく米国では「生まれ落ちた」以上の階級に上がることは、今も昔も容易ではないということらしい。
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