・・・というのが著者の見解。ライバルは−もちろん日本では無く−欧州
「合衆国」でも無く、中国とインド。
アメリカ一極体制は終焉を迎えたが、それはアメリカの影響力が「相対的に
低下」しただけのことであって、個別指標で見てみれば政治的影響力にしろ
経済力にしろ、そして軍事力にしろ、まだまだ余所には負けない、と。
ライバルとなりえる両国の状況についても、それぞれページ数を割き、分析を
行っています。
乱暴にまとめると、中国の成功(驚異的な経済発展)は、国民の声を聞かない
・聞く必要のない体制故の結果。それを猛追するインドの優位は植民地時代に
英国が整備した基盤の上に立った、(独立後も一貫して)民主主義という体制を
(いろいろ問題は有るにせよ)維持してきたところ・・・だと。
最後2章で、ではアメリカはどうなのか?このまま、(余所の勃興で)大国の
内の一国になってしまうのか?それを回避するにはどうすべきか?という問題を
取り上げ、著者なりの答えを導いているのです。
現在の軸と未来の軸、それぞれの先を見通す手がかりになる一冊です。