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アメリカ彦蔵 (新潮文庫)
 
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アメリカ彦蔵 (新潮文庫) [文庫]

吉村 昭
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

嘉永三年、十三歳の彦太郎(のちの彦蔵)は船乗りとして初航海で破船漂流する。アメリカ船に救助された彦蔵らは、鎖国政策により帰国を阻まれ、やむなく渡米する。多くの米国人の知己を得た彦蔵は、洗礼を受け米国に帰化。そして遂に通訳として九年ぶりに故国に帰還し、日米外交の前線に立つ―。ひとりの船乗りの数奇な運命から、幕末期の日米二国を照らし出す歴史小説の金字塔。

内容(「MARC」データベースより)

江戸時代、多くの回船の船乗りが難破、漂流の憂目にあった。その中で奇蹟的に死をまぬがれた者達はどのように生きたか。アメリカ彦蔵を中心に幕末の動乱期を生きた漂流民達の劇烈な生涯を描く。『読売新聞』夕刊連載。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 562ページ
  • 出版社: 新潮社 (2001/07)
  • ISBN-10: 4101117411
  • ISBN-13: 978-4101117416
  • 発売日: 2001/07
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
この時代にこれほどの人物がいた。これが素直な感想だ。漂流によりアメリカに触れ、そして日本人としてこれほどアメリカ人に信頼された人物はいなかったろう。ジョン万次郎もすごいが、彦蔵のスケールはそれを上回る。思えば人類の歴史は漂流という災難がもたらした異文化交流により飛躍的な進歩を遂げてきたのかもしれない。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ishilinguist トップ500レビュアー
形式:文庫
 主人公の彦蔵はひょんなことから船が難破し、アメリカ船に助けられたことでアメリカにわたる。蒸気機関や電信に接し、三代にわたってアメリカ大統領と面会する。普通の船乗りとしての生涯を送っていてはありえないことだったろう。
 幕末の日米交渉にひっぱりだこになるのだが、攘夷運動の危機にさらされたり、南北戦争の雰囲気になじめなかったり(一時は逮捕されてしまう)、結局日本人にもアメリカ人にもなりきれないのがなんとも物悲しい。しかし日本の近代化に彼が果たした役割は決して小さくはない。
 見どころは彦蔵以外の多くの漂流民である。あまり知られていない人たちについての調査はさすがの吉村氏も苦労したろう。海嶺〈上〉 (角川文庫)椿と花水木―万次郎の生涯〈上〉 (幻冬舎文庫)などと併せて読むとより深く楽しめる。
 
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 浦辺 登 VINE™ メンバー
形式:文庫
 幕末、乗っていた船が嵐に巻き込まれ、アメリカ船に救助された漂流者の人生を追った内容だが、同じ漂流者であるジョン・万次郎とは一味異なる。
 まず、三人のアメリカ大統領と会っていること、それもリンカーン大統領と会っている。アメリカ国籍を取得し、カトリックの洗礼を受け、アメリカ政府の通訳官として帰国していることである。
 このアメリカ彦蔵の半生と幕末維新の動きが重なるので、維新史に興味のある方には別の方角から歴史を見ると言う事で参考になる。
 また、アメリカ彦蔵は「新聞の父」とも呼ばれるが、岸田吟行(画家岸田劉生の父)と新聞発行をしたことは特筆に値すると思う。
 このアメリカ彦蔵が数奇で特異な人生を送ったことは、青山霊園の外人墓地にある墓石を見てみれば理解できる。クリスチャンネームを漢字に書き換えた日本風の墓石である。
 そのアメリカ彦蔵の動きを丹念に追いかけたものとして、読み手を飽きさせない。
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