アメリカの都市を訪れて驚かされることのひとつが建築の豊かさであろう。そんなつもりもなかったのに、予定外に写真を撮りまくってしまったという人も多いのではないだろうか? あるいは、帰国後、TVや雑誌などで素晴らしい建築物を見て、それを見逃したことを後悔したことはないだろうか? そして、今度訪れるときは、もっと多くの建築を見てみたい、というときに便利なのがこの本である。
この第2巻はアメリカ北東部だけでまとめられているので、これを頼りに集中的に周ることができるという、実用性がより高いものになっている。かなり網羅的に集められてはいるが、どちらかと言えば、現代建築にウェイトが置かれている。しかし、目立った取りこぼしもなく、むしろガイドブック等と重複するところが少なくなり、機能性を高めている。旅行ガイドとしてみても、建築物しか載ってはいないが、これほど高いクオリティーのものは類がない。
私自身、アメリカ東部をはじめて訪れた際、上のような経験をし、現地や日本の大型書店でかなり熱心にガイドを探したが、この本に優るものはなかった。この本はサイズを大きくする原因にもなってしまっている(ただし、開きやすさの点からすればむしろ適当)のだが、すべての説明が和英併記になっているので、建築ガイドとして、いまのところ世界の必携本と言えるのではないか。