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アメリカ外交50年 (岩波現代文庫)
 
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アメリカ外交50年 (岩波現代文庫) [文庫]

ジョージ・F. ケナン , George F. Kennan , 近藤 晋一 , 有賀 貞 , 飯田 藤次
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出版社/著者からの内容紹介

アメリカの戦後世界政策を構想した著者ケナンが,アメリカ外交の伝統における現実感覚の欠如を批判しつつ,そのあるべき姿を提言した外交論の教科書ともいうべき古典.1900年からの50年間にアメリカがとった外交上の態度を徹底検証した講演集に加え,ソ連「封じ込め政策」の理論的基礎を示し反響を呼んだ論文等を収録.

内容(「BOOK」データベースより)

1900年からの50年間にアメリカがとった外交上の態度を徹底検証した講演集に加え、ソ連「封じ込め政策」の理論的基礎を示し反響を呼んだ論文等を収録。アメリカの戦後世界政策を構想した著者ケナンが、アメリカ外交の伝統における現実感覚の欠如を批判しつつ、そのあるべき姿を提言した外交論の教科書ともいうべき古典。

登録情報

  • 文庫: 294ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2000/10/16)
  • ISBN-10: 4006000308
  • ISBN-13: 978-4006000301
  • 発売日: 2000/10/16
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By MAKOON
形式:文庫
 個人的に、本書の興味深い点は、門戸開放以降のアメリカの太平洋政策を、アメリカの観点から、しかもその失敗について、勢力範囲というコンセプトの元、解説している点である。東アジア情勢(日本から見れば大陸政策)について、日本人による日本人の観点から、軍部の独走と大東亜戦争の失敗について解説している書物は多く見かけるが、アメリカの側からアメリカの失敗について述べている書物は(少なくても日本では)珍しいと思う。
 門戸開放という道徳的なスローガンの下、本来東アジアの平和は日本、ロシア、中国の勢力を均衡されることにより成り立つのにも関らず、道徳の名の下に、日本を過剰に敵視し、中国を過剰に遇し、後のことを考えずに、日本を屈服させたことにより、自ら東アジアで中国、ロシアに対抗する勢力とならざるを得なくなった、アメリカの浅はかさを批判している。
 また、有名なX論文「ソヴィエト行動の源泉」も収録されている。本論文は、当時アメリカで主張されていた、アメリカの攻撃的な行動によってソ連を非妥協的な行動に押しやったのではないか、という論議に対し、そういった自虐的な認識を否定し、ソ連の行動は、アメリカの行動の結果によるものではなく、アメリカの民主主義とは根本的に異なる、ソ連の根本的な性質に依存するものである為、ソ連の善意に対する幻想を捨て、長期的に対抗していくべき、と主張している。この考えに基いて、冷戦の中心となる封じ込め(適切な訳ではない、という批判が多い)政策が遂行されるに至った。一方、指導者がその競争者から地位を勝ち取る為に、将来大衆まで降りてくることが考えられるが、それは党の規律を破壊し、ソ連国家自体を破壊する結果となる、とゴルバチョフ以降のソ連を性格に予測している。
 ケナンの著書は、後付け的な理屈を超え、歴史的洞察に裏打ちされた予言の書である、とさえ感じる。昔の本だからこそ、その後の歴史の展望を知っている我々が、その洞察がいかに適切であったか分かり、時代に関係のない普遍的な歴史的洞察を感じることが出来る。
 よく言われるように、翻訳はやはり読みにくいように感じる。第3部の「ウォルグリーン講演の回想」が、前半部分のまとめ(要約)のようになっており、ここを読んでから第1部を読んだ方がイメージがわきやすいかもしれない。
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22 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
賢者の遺言 2005/12/8
By enuyon
形式:文庫
翻訳調の文章は生硬で読むのがえらいしんどい。
しかも諸々の知識が補助線として必要になるから取っ掛かりも悪い。

だが、ケナンがあぶり出す民主国家のアメリカの外交の宿痾や、
意外な指摘だが第二次大戦はアメリカにとって負け試合だったこと
(ソヴィエトとドイツを同時に叩くことが不可能で、
東ヨーロッパの割譲はどちらに転んでも代償として避けられなかった。
太平洋戦争で日本に勝ったものの東アジアの難問を日本から受け継いだだけ、
しかも中国や朝鮮半島は赤化され、果実はなかった)
は非常に興味深い。

外交の失敗は、敗戦や社会混乱、不利な国際的地位による困窮のように結果が明白なのに、
成功した外交は曖昧としてわかりにくい。
無意味な門戸開放宣言や米西戦争の愚から見るように、
外交は賢者の仕事であり、
眼前の出来事がどういう意味を持つのかを判断することさえ、凡人には難しい。

そんな特殊な世界を、有権者やマスメディア、
知識人、政治家を含めてどれだけの人が理解しているだろうか。
普遍性のある外交論のヒントはこの本にある。
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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 本書がアメリカ外交論を学ぶ上で必読の書である最たる理由は、初版から50年以上経った現在でも古さを感じさせない点であろう。ケナンはアメリカ外交の性格について次のように特徴付けている。

「われわれとして、(他国に対して)忠告しようが、哀訴しようが、邪魔をしようが、当惑させようが、それは全く勝手だというのである。もし他の国がわれわれのいうことを聞かなければ、われわれは世界の世論の面前で、かれらのぶざまな様子をあばくだけである。他方、われわれの主張を容れたにしても、それはかれら自身の責任においてしたことであり、われわれとして、その結果生ずる問題についてかれらを助けてやる義務はない。―それはかれら自身処理すべき問題なのだ」(70頁)

 このようなアメリカの身勝手な外交姿勢をケナンは批判しており、基本的に他国に対しては、不干渉主義を採ることが望ましいとしている。しかし、「不干渉主義」は「モンロー主義」ではない。ケナンはこうも述べている。

「われわれが国民として対外態度により多くの謙虚さをもつことを、一つの政治団体としてのわが国の限界をより現実的に認識し、それによって、これまで数十年間わが国の海岸から遠く離れた地域の複雑な状況に介入した際にわれわれが示してきた以上の、より大きな抑制をもって行動することを、要請する」(272頁)

 ケナンのこうした姿勢は、「現実離れしている」と非難されたようだが、アメリカのパワーを過大評価も過小評価もしていないこの姿勢こそ、最も「現実的である」と評者は考える。

 本書第二部に収められた「X論文」は言うまでもなく、アメリカを取り巻く情勢に関し、これほど鋭く分析した人物はケナン以外にいたのだろうか。ケナンは昨年惜しくも他界したが、ケナンの外交官の経験とその後の研究生活によって裏打ちされた教訓は今後もアメリカ外交を考える上で欠かせない要素となるだろう。
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投稿日: 2005/10/10 投稿者: daepodong
翻訳も悪くない
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投稿日: 2004/3/26
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