アメリカ外交史を丹念に記している。
入門者にはいいかもしれないが、ある程度の知識を持っている人には物足りないかも知れない。
アメリカ外交の理念は建国の理念から延々と続くものである。
「正しいアメリカ」が他の国々を導かなければならない。
その対象がフロンティアであり、南北アメリカであり、世界全てである。
アメリカの拡大と共に対象も拡大するのみ。
孤立主義も介入主義もコインの両面であり、アメリカの正しさを如何に証明するかの問題である。
ただ全体的にいかにも「岩波的」な風合いを感じる。
中立のように見えるが、どうも反アメリカ的。
はっきりと主張しないところが「岩波的」のような気が・・・
もっと功罪両面からの追求が欲しかったような・・・
最近の岩波新書は良くも悪くもかつてのような重厚さが無くなった気がする。