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アメリカ型成功者の物語―ゴールドラッシュとシリコンバレー (新潮文庫)
 
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アメリカ型成功者の物語―ゴールドラッシュとシリコンバレー (新潮文庫) [文庫]

野口 悠紀雄
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

1848年、地の果てカリフォルニアで黄金が発見された。報が伝わるや一獲千金を狙って金採掘者が殺到したが彼らは結局落ちぶれた。成功したのは駅馬車業者、衣料品屋、銀行家、そして鉄道家だった。150年前のゴールドラッシュと、IT産業の起業家が輩出するシリコンバレーとの共通点を示しつつ、途方もない金持ちが誕生する仕組みを明らかにする。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

野口 悠紀雄
1940(昭和15)年、東京生れ。東京大学工学部卒業後、大蔵省(現・財務省)に入省。’72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)取得。一橋大学教授、東京大学教授、東京大学先端経済工学研究センター長、スタンフォード大学客員教授などを経て、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授。専攻は経済学。『バブルの経済学』で’92(平成4)年、吉野作造賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 412ページ
  • 出版社: 新潮社 (2009/4/25)
  • ISBN-10: 4101256284
  • ISBN-13: 978-4101256283
  • 発売日: 2009/4/25
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 306,136位 (本のベストセラーを見る)
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 鈴木純一 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
カリフォルニアにおけるゴールドラッシュとIT産業の発展をパラレルさせて、そこに何が共通していて、そこから日本は何を学べるかという趣の本。私自身がITに関わっているので、この話題については目新しさを感じなかったが、その他の点については大いに学び、考えさせられた。ゴールドラッシュの各種逸話とスタンフォード大学の設立、歴史は特に興味深く読んだ。

「過去にしがみついてはいけない」そして「未来を切り開くのは個人の力」というのが、ゴールドラッシュとシリコンバレーから共通して得られる教訓ということになるだろうか。日本において、経済が低迷したのも新産業が誕生しないのも政府の責任で、何かをすべきは政府だと考える他者依存の姿勢が蔓延していて、そういう姿勢を修正せずに(「自らで切り開く」という精神なしに)、あちこちにインキュベーションセンターを作ったり、日本版シリコンバレーを作ろうという掛け声を上げたりしても無意味だとする著者の意見には大いに納得した。

アメリカで大型コンピュータの時代も電話の時代も終焉し、著者がはっきり言ったように自動車産業も09年に終焉が始まった。繊維、家電、鉄鋼、造船などの製造業が既にアメリカから消滅したが、それはアメリカの没落ではなく産業構造が柔軟に変化しただけのこと、とする著者の意見には賛成するものの、それで本当にいいのかという疑問も持った。自動車産業が消滅し、航空宇宙産業もいずれ消滅し、それで国の基盤を維持できるのだろうか、例えば造船と航空宇宙産業が消滅して、NASAや軍は必要とされる技術レベルを維持できるのだろうか? アメリカ軍に世界の警察を続けて欲しいと思っている訳ではないが、ほとんどの産業が消滅済で、数少ない産業が世界のトップを走っている産業構造がアメリカ国民をハッピーにしているのかどうか日々疑問に思うこともあるので、このあたりは著者の次回作にぜひ期待したいところ。
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
19世紀のゴールドラッシュで巨万の富を築いたのは、金を採取した人ではなかった。つるはしやシャベル、丈夫なズボン、そして送金サービスや移動手段など、金の採取者が必要とする道具やサービスを提供した人だったという。

まずこの事実に驚いた。

そして、ゴールドラッシュで成功したのは、駅馬車業者、衣料品屋、銀行家、鉄道家だったという事実が、150年後の現在のIT産業に、そのまま当てはまるという指摘にも大いに納得した。

なぜなら、IT革命で成功したのも、やはりインターネットを使うために必要な道具やサービスを提供した人たち(企業)だからだ。本書で紹介されているグーグル(検索サービス)しかり、ネットスケープ(ブラウザ)しかり、シスコ(ルータ)しかりである。

いままで、こういう視点でインターットを見たことはなかったので、なるほどと合点のいくことが多かった。「サンクコストは忘れろ」など、アナログ時代からデジタル時代へ、いまだに変身できずにいる企業の経営者に読ませたい「ゴールドラッシュの教訓」だ。

特に、ITや情報産業に関わる者にとっては、危険な道に迷い込まないための、道しるべとしても読めるはず。その意味で、一読して損はない(というか文庫で600円ちょいは安いと思う)。

「アメリカ型成功者の物語」という書名が示すとおり、肩肘はらない読み物として楽しみながら、大変動の時代(ゴールドラッシュ)を乗り切るためのヒントが学べる。新幹線出張の際などにオススメの一冊だ。
このレビューは参考になりましたか?
By sickboy VINE™ メンバー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
今のWeb業界・IT業界を見るとアメリカの企業発信のサービス、システム、イノベーションが大きな価値を提供してる。びっくりするようなイノベーションはいつもあの国からだ。なぜそうなのかを学ぶことが出来ればと思い購入通読
読んでみると、19世紀のゴールドラッシュというものがどういうものか、ゴールドラッシュで利益を得たものの中の一人スタンフォードがどのように次の世代に対して思いを伝えたのか、その土壌を受け取った次の世代のものが、現在のITの革新をどのように構築してきたのかを記載してくれている。面白かったのはシリコンバレーという環境があるから、革新的な技術、ビジネスモデルが生まれてきているということ。本当に必要なことは、リスクを受け止めた上で挑戦することに寛容な土壌でその気持ちをゴールドラッシュから脈々と育て続けた文化、環境だということ。日本との比較で、うわっつらだけの産官学共同などとの動きでは、本当にリスクを許容して挑戦することで発現するイノベーションを導くことことが難しいのではないかと提言してくれている。確かに実力よりも協調でいままでの日本はよかったのかもしれないが、筆者が述べているリスクを許容出来る社会、共存よりも競争を行うことで生まれるイノベーションこそが、これからの世界では競争力のあるビジネスモデルの根源になるのではないかと感じる。
今の日本で企業間をフリーで渡り歩くよう技術者が大半をしめるような日本の社会は想像できないが、そのような形で技術者と協業しないと、今の流れの早い技術や最適が変化し続けるビジネスモデルを求め続けることは難しいのかも知れない。
アメリカの大きなIT企業がどのように生まれたのかをひと通り説明してくれていて、また、過去にどのような企業の栄枯盛衰があったのか、そこから何を学べるのかも記載してくれている。IT業界の未来、今後の世界のニーズを考える上でのいい情報源になり、日本の企業がなぜアメリカの企業のように新しい大きな企業が生まれにくいかの原因を考えるの最適な書籍になっていると思います。
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