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22 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
私怨に終わらぬ貴重な体験談,
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レビュー対象商品: アメリカ人はバカなのか (幻冬舎文庫) (文庫)
いわゆる私怨から出た本である。それは当然で、私怨でもなければ本の一冊など書けないだろう。 単に「野球出身の著者が選手を断念してアメリカへ行ってインテリになったんだけど愛想をつかし、挫折して帰ってきた」という以上に、評価に値する。 ここで重要なのは、「インテリになった」ように著者自身が思った、というところが「私怨」の発生地点だということだ。 「単にアメリカに行った」というだけでここまで私怨が発生するわけではない。 著者は、「他のアメリカ人と同じ」土俵に立ったつもりでいたからこそ、「挫折」と「私怨」を感じたのだ。 「アメリカにはいろんな人種がいるから、自分のような日本人にも同じ土俵が用意されているはず」という著者の先入観が、「白人優先社会」であったことに打ち砕かれ、「私怨」が発生した過程が明らかにされる。 「公共サービス」すら何度もねじこまないと正常に提供されない、とか「アメリカは日本と比べてなんと暮らしにくい」と感じるのは当たり前だが、何よりも著者が耐えられなかったのは「白人至上主義」であり、「生まれつき(のようにすら見える)競争意識」だった。 「親しくなったように思っていたのに、自分を陥れた」とか、「打ち解けたと思っていたのに、抜かりなく出し抜いた」とか、スポーツ選手出身の著者はそういう西洋流個人主義に対する用意ができていなかったのだ。 著者はこういった白人のやり方を嫌い、アジア系の人とつるむのがほっとするようになる。 ここでは、いろんな人種が混在していると、自然に似たような人種どうしでつるむようになる、というキレイゴトを排した指摘がされており、これは映画「クラッシュ」や「24時」にも描かれたような、異文化・異人種混在社会の難しさを日本人の言葉で体験的に語った貴重なものである。 古くは夏目漱石や遠藤周作もそうだが、あれはヨーロッパであったから、「アメリカ」に対する経験談としては傾聴に値する。
27 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
アメリカのもう一方の側面,
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レビュー対象商品: アメリカ人はバカなのか (幻冬舎文庫) (文庫)
我々が日頃TV等を通して理解している(つもりの)アメリカは相当美化されている。イラク戦争に反対しつつ構造改革には賛成のメディアはアメリカの実態を語らない。商売にならないからか。バカなのか。本書は著者の7年間のアメリカ生活をもとに、「平均的なアメリカ」を豊富なデータ分析と等身大の言葉で分かりやすく紹介してくれる。「訴訟社会」「銃規制」「教育」「医療制度」「金権選挙」「人種差別」等々アメリカ社会の暗部は深い。アメリカ人がバカなのかどうかは意見の分かれるところだろうが、著者の言うとおり「一緒にいて疲れる」のは大方の日本人の本音だろう(それぐらい日本人と違う)。 尚、本書は2000年11月刊行「僕はアメリカに幻滅した」を文庫化したもの。わしズム連載エッセイの原典ともいえる。
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
意気投合,
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レビュー対象商品: アメリカ人はバカなのか (幻冬舎文庫) (文庫)
著者は東大卒、元プロ野球選手、コロンビア大院卒、大学教員。ああそうですか、頭もよくスポーツマンのMBAのエリートさんが御宣託をたれてくれるわけですか・・・と思って読んだが、十分後にはすっかり著者に意気投合していた。新しい角度からアメリカを見ることが出来た。価値のある内容だと思う。
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