5つ星のうち 5.0
コメディ版「生きる」, 2010/10/8
レビュー対象商品: アメリカン・ビューティー [DVD] (DVD)
【いままで社会の役割をこなすだけで
自分の人生を生きてこなかった男が
自分の人生を取り戻す物語】
こういったテーマでくくると
黒澤明監督「生きる」と同じだが
印象は全く違う。
そもそも「自分の人生を生きる」
きっかけからして全然違うし・・
どちらも感動する映画だが、
この映画は笑えるし楽しい。
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監督デビュー作でオスカー受賞は驚異的。
予告編が良く出来ており、予告編に流れる
ザ・フーのババ・オライティが印象的だが
映画本編では一切流れず。
英国誌エンパイア 史上最高の500本 読者投票96位
米国IMDb インターネット映画投票 8.6ポイント 40位
6 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
バラの虜, 2007/3/5
レビュー対象商品: アメリカン・ビューティー [DVD] (DVD)
アメリカの中流家庭を舞台にして、現代人が抱える閉塞感、倦怠感に押しつぶされる家族の人間模様をコミカルに、そして残酷に描き出している。
郊外の新興住宅地に住むレスター・バーナムは、雑誌社で広告の仕事をする中年サラリーマン。住宅ローンを抱えながらリストラの風にさらされる。一方の妻キャロリンは、そんな夫にうんざりしながらも不動産のブローカーとして敏腕を振るい、家ではおしゃれな生活にのめり込んでいく。そして一人娘のジェーンは、怒りと不安に揺れる典型的なティーンエージャー。
ある日、レスターはジェーンの友達アンジェラを一目見た途端、メロメロに。娘の軽蔑を一身に受けながらも、アンジェラへの思いは募るばかり。他方、欲求不満のキャロリンは、同業者の“不動産王”に急接近。そして二人は、ついに危険な坂道を転げ落ちることに……。
豊かで享楽的な社会を土壌に咲いた甘美な“バラ”。その魅惑的な刺激のとりこになり、運命の歯車を狂わせていく、悲しくもこっけいな人生……。しかし、途中までのコミカルな色を交えた展開から一転、ラストシーンの衝撃的な結末によるコントラストは、現代にあって自覚しがたい人間の“喜劇的な悲劇性”を見事に浮かび上がらせている。
8 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
人間の内面性を見事に表現した脅威の映画!, 2007/2/28
レビュー対象商品: アメリカン・ビューティー [DVD] (DVD)
娘の友達に夢中になる男レスター、浮気するその妻、情緒不安の娘ジェーン、娘のモデル志望でイケイケな友達、隣に越してきたオタクな少年、その少年の父である厳しすぎる大佐・・・・という、あたかも“人間の変質を強調し集合させた”かのような登場人物達が織り成す物語。
一口に感想といっても、何をどういってよいのやら…というのが観終わってまず感じるところでしょう。
単純明瞭でありながら、しかしこの物語の内面は複雑怪奇です。
人間の内面性を如実に浮き上がらせたというか、誰でも持つ“欠点”ともいえる弱かったり醜かったりする本性が妙に絡み合って、コミカルな部分もありながら実にシニカルに“人間を抽出”したなという印象を受けます。
そしてあまりにも“人間”というものを多角的かつ内向的に描いているものだから、観ていてコメディなのかサスペンスなのかヒューマンなのかわからなくなってくるような感覚に陥りさえします。この感覚がまた不気味で、人によっては気持ち悪さすら感じるでしょう。
登場人物達の成長とも堕落ともいえぬ変化がよくできたストーリーで面妖に描かれてます。
特にやはり主人公レスターの冴えない男から殻が破れたように偏屈に強気になっていく姿、また、自慰シーンや妻子に軽視されてる境遇やロリコンや偏執狂にも似た異常愛、そして一人の中年男子としての姿も見せ・・・というバラエティ溢れる一人の人間の存在が、ある意味では普通なのにとにかく異様に感じさせられ、巧妙に中核をなし、人物それぞれの変質をまたうまく引き立てています。
とにかく全てが意味ありげで暗示的で、登場人物一人々々までどこか脅迫的で、これぞブラックユーモア!という感じの映画。このような映画は二つとないでしょう。まさに必見!!