この作品が発表される以前のいわゆる「難病もの」といえば、「限りある命を前向きに生きるわ!」的な、パターン化したメロドラマしかなかったように思います。
そんな時代に描かれたこの作品は、読者にとって大きな衝撃だったと思います。
勧善懲悪しかないアニメの世界に、ガンダム等の富野作品が出て来た時のように。
人は何故生まれて来るのか?存在って何なのか?
リューの問いかけは、人間そのものの永遠のテーマであると思います。
だからこそこの作品は、今でも色あせず人の心を打つのだと思います。
生きることに迷っている人、命について考えている人、とにかくたくさんの人に読んでほしい名作です。
私たちもグラン・パのように、どれほど時間を経てもリューを忘れられません。
いつかどこかで彼女にあったら笑ってこう言うでしょう。
「やあ、久しぶり。忘れてなんかいない。ちゃんと覚えてるよ」と。