映画は2000年4月14日リリース。メアリー・ハロン監督・脚本×クリスチャン・ベール主演によるブレット・イーストン・エリスの1991年作品の映像化である。映画化企画段階では、オリバー・ストーン×レオナルド・ディカプリオによる作品化も考えられたようだが、色々紆余曲折があった後のこの組み合わせ、結果的には大成功だったと思える。
まず、クリスチャン・ベールの狂いっぷりがスゴイ。まるで荒木飛呂彦の吉良吉影のようだ。これを撮っている監督が女性というのも驚く。だが、出てくるスーツ(ヴァレンティノ)や細かなツール、使用しているグルーミング製品群などは女性の感性が感じられる。
そして最も感心したのは実は主人公の台詞に登場する音楽だ。『ロバート・パーマーの新譜が聴けないじゃないか』とか『ジェネシスで全ての楽器の音が前面に出てきた最初のアルバムはデューク』の後続くジェネシス論・フィル・コリンズ論に『へー』と感心してしまった。その上、映画のラストにはデビット・ボウイの『Something in the air』を持ってくるあたり、この監督やるなー、と思ってしまった。
単なるホラーというより、一見フツーでありながらサイコ・パスといういかにも現代に生息していそうな存在を描いていて、かなり気に入った。