なんというか、中年以上の方には、自分の学生生活そのままという感じの人が多いのではないでしょうか?かく言う私もこんな高校生活を送ってました。それでこの映画はロードショーで観たのですが当時はまだヒットしたという感じでもなかったです。私もサントラはすぐに買いましたが映画を観て感動するという感じではなかったのです。
今観ると、逆に、自分の高校生活とダブらせてみることが出来るせいか、やけに懐かしく、いとおしいものに思えます。すべての登場人物が周りにいた人間にそっくりですし、たった一日でこれだけのことが起きるなんて、楽しいですよね。先輩がいて後輩の面倒をみたり、ナンパしたり、喧嘩、悪戯、映画のエピソードすべてがつぼにはまっていて面白い。
あとは映画のBGMで流れるロックンロールが絶妙のテイストで画面に躍動感がありますね。多分、携帯、インターネット、ビデオなどが手元に当然にある時代の若い子には理解できない部分があると思います。これらのものがまったくなくて、たとえば待ち合わせで相手が遅刻したとき、何時間待てるかは相手をどれだけ信用できるかということにかかっていた時代を知っている世代には懐かしさがあると思います。あと、優等生ではわからない部分はあるかな。なんというか、ねたみ、恨みのない純粋な青春の送れた時代のアメリカの一ページです。特典映像でも監督自身が言っておりますが、アメリカの良かった時代へのオマージュだということらしい。しかし恋愛に積極的というのはいいなあ。相手に感情をぶつけている点も最高に良いです。今になってこの映画の価値がわかりかけてきました。高校時代が楽しくて仕方ないという思い出のある方にお勧めです。昔観たという人も改めて見るとその良さがわかると思います。歌の歌詞も素直なんだ、これが。
補足:当たり前すぎますが、主役は「ビューティフルマインド」の監督でアカデミー賞も取りましたし、もうひとりは有名俳優になりました。この映画で端役の俳優はハリソンフォードですね。