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アメリカモデルの終焉
 
 

アメリカモデルの終焉 [単行本]

冷泉 彰彦
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容紹介

金融危機以降、日本はどのような労働・社会システムを構築すべきか―成果主義、ホワイトカラーエグゼンプション等、アメリカをモデルとした改革の虚構を暴き、次世代への指針を示す!

長らくアメリカに在住し、村上龍氏が編集長を務める経済メールマガジンJMMでも現地事情をレポートするなど、内側からその光と影を見続けてきた著者が、アメリカの制度を表面的に模倣し、導入したことによって弊害が起きている昨今の日本の現状を指摘し、今後進んでいくべき方向性を示した一冊。

内容(「BOOK」データベースより)

受難の就職氷河期世代や格差問題等、全ての元凶はここにあった!成果主義、ホワイトカラー・エグゼンプション、解雇条件の緩和…米国に追従した改革の欺瞞を暴く。

登録情報

  • 単行本: 247ページ
  • 出版社: 東洋経済新報社 (2009/1/22)
  • ISBN-10: 4492532536
  • ISBN-13: 978-4492532539
  • 発売日: 2009/1/22
  • 商品の寸法: 19 x 12.8 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 127,452位 (本のベストセラーを見る)
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21 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 佐倉ごるふ トップ1000レビュアー
形式:単行本
大変おもしろく、斬新で興味深い本です。
米国発金融危機、さらに世界をも未曾有の経済不況に巻き込んだ
米国型の人事制度、組織構造、労働環境を、日本のそれらと対比
させながら、「行き詰った」米国型労働モデルに「さよなら」して、
日本丸はどこへ向かうべきか?

日本に持ち込んだ成果主義、自由裁量労働などと、
旧来からあり、いまだに生きている20世紀の遺産、年功序列、終身雇用など
を解剖しながら、日本の人事制度の失敗を、日本的雇用習慣に米国的
実力主義、時間感覚を持ち込んだための不整合と説きます。

ホワイトカラー・エクゼンプションなどを、類書にはない、
日米両方の、オフィスワークから店の掃除まで、現場に即した
「まるでタマネギの皮をむいて」いくように、丁寧に解剖しながら、
比較していきます。秀逸なのは、非正規社員に関する「働き方」
「社会制度」「社会保険」「企業内差別」格差などを、日米で詳細に
具体的に比較し、われわれが抱く間違ったイメージをくつがえします。

結局、企業も労働者もともに前進するための根本的な問題は、
個人の命運を企業に人質にとられているという形態を辞めて、
「自分自身の生き方については、自分で自由に」なるような社会に
するしかなく、ひとつの提案として大学を高度な職業訓練の場に
する、としています。

ただ、著者の提言のエッセンスが、教育の見直し、と同時に、
グローバリズムへの対応(たとえば高度で実用的な英語教育)をもっと
すすめることに読めて、日本という国の将来に、ちょっと暗澹たる
気分にならなくもないです。

とにかく、米国と日本の労働習慣、制度を表面的でなく、コアを
克明に知ることができ、在米経験が長い著者の視線の鋭さは、斬新です。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
これまで日本で導入されてきた、もしくは導入が提案され来た労働関連の諸制度(「成果主義賃金」など)は「アメリカでうまくいっているから」という説明によって正当化されてきました。しかし著者は、アメリカで行われている制度には、アメリカの教育や労働の慣行・伝統、つまりは社会にあるさまざまな制度を背景にしてうまく機能しているだけであるのだから、それを日本に持ち込んでもうまくいくわけがない、と説明しています。また、日本で「アメリカ起源」として説明され、導入されたり提案されたりしている制度(「ホワイトカラーエグゼンプション」や「派遣労働」など)は、そもそもアメリカで実施されているものとは全く異なる、という指摘もあります。そして、金融危機によって、そもそもそのようなアメリカの雇用・労働、そして経営に関する諸制度が、有効性を失ってしまった、ということが明らかになった、というのが本書の大体の主張だと思いました。ここまで(第1章から第4章まで)では、まず、これからの雇用や労働についてさまざまな示唆を得ることができると思います。また、アメリカで見られる豊富な具体例が次々に示されているので、本書は、現代アメリカ論としても読むことのできるものです。さらに、日本との比較が豊富なので、日本にいると普段は意識していない「常識」が日本独特の「企業文化」のようなものである、ということにも気がつきます。加えて、最近では、「アメリカでやっているからよいもの」という説明抜きで、無条件に「よいもの」として説明されがちな「プレゼン」もまた、アメリカ独自の「文化」であることがわかります。というわけで、本書は、自分がいかに「アメリカモデル」によって染め上げられているのか、ということを自覚できる書なのかもしれません。自分の価値観が相対化されるかもしれません。ただし、最後に出てくる「日本の雇用制度への提言」で示される雇用と教育の改革案は、どこかで「アメリカモデル」に似通っています。今日の「グローバリゼーション」が「アメリカモデル」を基準に作られているわけですから、それをそのまま受け入れる、という「前提」で著者が議論を進めている限りは、そうならざるを得ないだろう、と考えました。その点が引っかかったので、星は4つですが、とても学ぶところが多い本です。虚妄の成果主義―日本型年功制復活のススメと併読をおすすめします。
このレビューは参考になりましたか?
25 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
テレビで「知識人」が語る「日本はダメだ。アメリカでは〜」
式の啓蒙にいいかげんうんざりしていた。アメリカと日本じゃ
文化も国民性も違うのではないかと。

「アメリカでは成果主義が当たり前だ」「アメリカでは会社は
株主のものだから利潤を最大化するためにムダをなくせ」なん
ていっていた帰結が、この有り様。

その点、アメリカに長らく住んでいるとのことだが、「アメリ
カかぶれ」にならない冷泉氏のバランス感覚は素晴らしい。本
書の最後にある冷泉氏の「改革案」には賛否両論あるだろうが
、それも含めて一読に値する。

「朝生」とか「サンデープロジェクト」とかに出て、「知識人
」と討論したら面白そうだ。
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