米国で長年に渡り高い評価を得ている経済学の教科書の翻訳。
基本概念から、ミクロ、マクロ、国際経済学まで一通りカバーしており、すっかり昔の知識が抜け落ちてしまった僕にとっても、全体像の整理に非常に役立ちました。
また、経済用語が英語で併記されているので、用語の定義とともに効率的に頭に入ってきます。英語の経済紙を読みこなすための基礎知識という意味でも役にたつものです。
各章の末尾に概念の確認や、実際の社会における経済の実態について批判的に考察させるような例題があるのが印象的。知識の「詰め込み」よりも「批判的に考える」力を養おうという姿勢が窺えます。経済学には正解はないだけに、考えることの重要性は日本の教育でも、もっと強調されてもよいと思います。
昔「生産要素」といえば、土地・資本・労働力の3つ、と習いましたが、今は「企業家」も入っているのですね。時代の流れなのか、アメリカならではなのか分かりませんが、印象に残りました。また、アメリカの所得格差の現実にも改めて驚きを覚えました。