右翼団体や暴力団が、CIAと直接繋がりを持ち、暴力装置や、暗殺機関としての役目を負っていることは周知の事実だが、アメリカは左翼勢力もしたたかに利用している。BSE問題などで、市民活動家をたきつけ、「消費者のために」という大義名分のもとに、アメリカの甘い検査基準を通った汚染牛肉を日本にねじ込む事に成功した。
もともと日本の強みは集団として発揮されるその力にある。しかし、GHQから始まる洗脳教育の成果として、個人主義、反官・反政府主義、国家を軽んじる風潮が蔓延してしまった。皮肉な事に、ギャラップ社の調査によると、会社への忠誠心は米国が世界最高、日本は世界最低だという。戦後60年を経て、米国による日本人改造がここまで成功したわけだ。
反米=左翼という単純思考の持ち主が未だにいる。これはもちろんアメリカの思惑通りなのだが、そのくせ愛国心を微塵ももたず、「日本は51番目の州になっても良い」とのたまう人間は周りに多々居り、全く驚かされる。自分の頭で考えようとせず、アメリカ様の言う事を聞いていれば、全て上手くいくと思っている。諦めの境地から抵抗もせずにアメリカに屈しているのだ。
著者は、日本人の精神の主柱として、万世一系の皇統を中心にすべきだと説く。その上で正しい歴史教育、道徳教育、宗教教育が行われるべきだという。
今行われているグローバリゼーションは、世界に対するアングロサクソンルールの押付けである。東インド会社設立に始まる、アングロサクソン400年の大計にあらがうのは、確かに難しい。しかしアングロサクソン主導の世界秩序に不満を持つ国は多いのは事実だ。それに代わる世界秩序として、著者は「汎アジア共同体」を提言している。日本が盟主となろうというわけではない。分割統治の計略により、バラバラの各国を束ねる価値観を日本が提唱しようというのだ。著者のこの思いが実現する事を願ってやまない。