覇権国アメリカの衰退は顕著である。
アメリカは今、経常赤字の増加→金利の上昇→外国からの投資の増加
→株価土地などの値上がり→所得の増加→消費の増加・輸入の拡大→経常収支のさらなる増加・赤字拡大→
という「悪魔のスパイラル」から抜け出せなくなっている、とする。
このスパイラルの中に「マネーゲーム経済」という名のウイルスが侵入し、アメリカの体を蝕んでいったのが、
今のアメリカの状態だと私も思う。
アメリカは資本主義に必要な「高度な倫理観」を失っている。
ミニアメリカと化した日本もまた同じである。
著者の「(経済的)覇権国」の法則が面白い。
「(経済的)覇権国には必ず、バブル経済を一巡経験し立ち直った国がなる」
といものである。
・17世紀のチューリップバブル後のオランダ
・19世紀の南海会社バブル後のイギリス
・20世紀のニューヨーク株大暴落(ブラックサーズデイ)あとのオランダ
この法則を踏まえた上で、(経済的)覇権国になるには次の条件が必要だとする。
1,資本主義が確立していること
2,経済バブルが発生し、それが崩壊すること
3,バブル崩壊後の恐慌経済下で、財政出動して、のちの発展のためのインフラ(社会資本)を整備する
4,バウル崩壊時、経済債権国であること
5,民主主義国家であること
こうしてみると日本、フランス、ドイツには、なるほど欠けているものがあったことになる。
ところで、誰もが次の覇権国であると目する中国には、多くのものが欠けている。
インドはどうか、中国よりましだ、と私には思える。
ソヒて返り咲きを狙うアメリカは、巨大な債務国である。
その悪魔のスパイラルを断ち切ろうと画策する方策のひとつがTPPなのではないかと私は思う。
日本は、TPPという「悪魔の囁き」に決してノッてはならない。
しかも、日本は覇権国になる必要など少しもないのだし、
日本が目指すべきは「世界の国から頼りにされる技術立国の小国」であると、私は思う。
尚、三橋貴明氏の推薦文は蛇足であり、余計である。