先日オーソンウエルズDVD-BOXが届きましたが、まだ誰もレビューされていませんので取り合えず感想を!!!!
市民ケーン、審判、ストレンジャー、偉大なるアンバーソン家の人々、第三の男の五作品が収録されています。市民ケーン、第三の男、偉大なるアンバーソン家の人々は,15年ぶりくらいに再見しました。これらのソフトは、LD(懐かしい!)で購入し、しかも第三の男、市民ケーンはVHSのソフトまで有ります。ちなみに市民ケーンはLDで6800円でした。
第三の男懐かしいですね!!!最初にハリーライムが登場してくる場面、下水道を逃げるシーン、最後のすれ違うシーン、アントンカラスのチターと相伴って素晴らしい余韻を残します。
次に市民ケーン。映画のベストを選出すると必ずベスト3には入る名作。しかし見ている人は意外と少ないのではないのでしょうか?冒頭主人公の臨終のシーンから始まり、薔薇の蕾という言葉を残します。この後この言葉を巡って、調査員が関係者にインタビューをし、過去が時系列と関係なしにフラッシュバックされていき、除々に主人公の事が明らかにされていきます。
監督、主演のウエルズは、1915年生まれで、1938年ラジオで火星人襲来を放送し、あまり真に迫っていたため、パニックを引き起こします。そして、RKO(懐かしいですね。放送用のアンテナからピーピーと音の出る、あれです。)で本作をとりますが、新聞王ハーストをモデルにしていた為、興行的には惨敗・・・・・アンバーソン家の人々は、会社に勝手に編集され怒り心頭。色々な事があり米国を追放され、以後はヨーロッパ中心に活躍するも、資金的に苦労し、未完で終わった映画もかなり在り、最後は、ニッカのCMにも出ていましたっけ!!!
で市民ケーンですが、パンフォーカス、広角レンズ、ローアングル等の技法を駆使し・・・カメラをかじった人ならわかると思いますが、焦点深度を深くしようと思えば、絞りを絞り込まねばならず、当然大光量、高感度フィルムが必要となり、撮影がかなり困難になりますが、従来の技法では、カットで編集しなければならないシーンも1ショットで取れます。また、小津監督もびっくりの地面に穴を掘ってとったのではないかと思われるようなローアングルのシーンもあります。しかし、パンフォーカスのシーンは、実際は、合成と編集で作られていることが現在では分っています。
しかし、そんな事は、この作品の価値を貶める物ではありません。
そして、ラストシーンで薔薇の蕾が何であるかが解るわけですが・・・それで謎がすべて解決する訳ではありません。
以下私見ですが、ケーンは、幼くして母親から引き離され、帝王学というか英才教育を施され、新聞王にのし上がっていくわけですが、ずっと母親の愛情を探していた、求めていた人生だったと考えると辻褄が合ってくると思うのですが・・・・・解釈は、皆様方でどうぞ!!!!!
ともかく素晴らしい映画で、十数年ぶりに再見して、その思いを一層強くしました。他の作品も素晴らしですが、長くなりすぎましたから、また別の機会に。
最後にバーゲン価格になっているようですし、入手してぜひともご覧になって下さい。