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最も参考になったカスタマーレビュー
32 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
戦後レバノンを見事に描いた書,
By カスタマー
レビュー対象商品: アメリカの不正義―レバノンから見たアラブの苦悩 (単行本)
内戦期に出版されたレバノン関係の多数の本に比べると、戦後レバノンについて書かれた本はほとんどない。海外においても、内戦時の特派員の回顧録(Thomas Friedman "From Beirut to Jerusalem"; Robert Fisk "Pity the Nation"等)に描かれるレバノンのイメージが幅を利かせる現状。レバノンという国が本来持つ多様さを描き切ることの難しさと、内戦時の延長で現在を捉えがちな偏見から脱出することの難しさが重なってのことなのだろう。この本はレバノンという国をバランス良く描き、分析し、かつ著者の個人的なつきあいからの小話を添えた、良書。今後10年間参照されるものになる可能性もあるだろう。
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
意見具申で解任,
By 松下重悳 (東京都八王子市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: アメリカの不正義―レバノンから見たアラブの苦悩 (単行本)
表題から米国を鋭く糾弾する本を想像したが違っていた。筆者が駐レバノン大使として赴任していた2年半の思出話だった。弱者レバノンと同じ目線で見れば米国の横暴が見える、そんな日常を綴ってやや退屈である。但し高く評価すべきは、イラク開戦1週間前と開戦直後に外務省に送った2通の意見具申と、それが棘となって勇退となった際の帰朝報告の、計3通の公電で、これらは一読の価値がある。1通目は(1)イラク戦争は不可避としても国連決議を待て、(2)テロの遠因であるイスラエル問題が重要、という穏健なものだったが、それでも外務省は許さなかったらしい。
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
内容が題名と違うが、、、,
レビュー対象商品: アメリカの不正義―レバノンから見たアラブの苦悩 (単行本)
「アメリカの不正義-レバノンから見たアラブの苦悩」という題名なのでレバノンからの視点で痛烈にアメリカを批判する内容かと思っていたのだが、意外にも著者のレバノン大使体験記のようなものだった(日記の抜粋の様なつくり)。しかも、題名と異なりアメリカ批判と全く異なる箇所も多々あり戸惑った。最も悪いと思ったところは日記形式のため彼の物事に対してのその時その時の所感が書かれており、記述が一貫したアメリカ批判になっていないという点だ。恐らく今では著者の中ではっきり解かれている問題も、この本の中では彼の所感なので少しあいまいに済まされている。Noam Chomskyなどを普段読んでいる人などがこの本を読むと少しいらいらするかもしれない。し・か・し、レバノン大使としての彼の記述は興味深く「アメリカ批判」という枠で見ずに「レバノン大使体験記」などという見方でならば楽しめるだろう。それにイスラエル、シリアなどとの関係も書いてあるのでもしそれらに興味があるならばかって損はないだろう。レバノン自体を知りたい人にとっては無論お勧めの一冊である。しかし、前にも書いたように題名と内容の不一致ということで内容だけなら星3,5か4のところを3にでつけさせていただく。
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