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最も参考になったカスタマーレビュー
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
もう一つの西洋に学ぶもの,
By 池上閑人 (東京都大田区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: アメリカに「NO」と言える国 (文春新書) (新書)
フランスは2003年アメリカのイラク派兵に強硬に反対し英米から激しいバッシングを受けた。フランス在住30年の比較文明史家である著者が、この間の事情を外交のみならず宗教、民族、国家成立事情を含めて「欧(の大陸部)」と「米(と英)」の違いを解明したもので、とかく欧米として一括りにする日本への提言にもなっている。本書を貫くキーワードは、シラク大統領がイラク戦争直前の国民向けテレビ演説で述べた「フランスはユニヴァーサリズム(普遍主義)の国、アメリカはコミュノタリスム(共同体多元主義)の国」だ。著者はこれに敷衍して、共和国主義(自由・平等・友愛)のフランスに対してメシア主義(キリスト教救世主)のアメリカ、理念の一貫性にこだわるフランスに対して実利を求めるアメリカと、大胆な2分法で分析する。また、宗教史に造詣の深い著者は、キリスト教の悪の起源から始まり、他者との共存をはかるカトリックと単純な善悪二元論に陥り易いピューリタンの違いを説く。 しかし、現実の問題としてはフランスの理念とするユニヴァーサリズムにもコミュノタリムスが侵食している。国内的にはイスラム・スカーフ問題やジェンダー問題に今日的変質がみられるし、EUでは加盟国が15ケ国から25ケ国に拡大する過程で様々な問題が生じている。本書出版以降のこれらの問題の動向や、シラク・ブッシュ関係からサルコジ・オバナ関係への変化も気にかかる。改めて著者の意見を聞きたいものだと思った。 足元でユニヴァーサリズムが揺らいでいるにしても、フランスはその理念を失うことなく危機を乗り越えるのだろう。一方、戦後65年一貫してアメリカに追随しヨーロッパのことは英国経由でしか伝わらない日本にとって、もう一つの西洋から学ぶものは多い。
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
他のアメリカ批判本を読んだほうがいい,
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レビュー対象商品: アメリカに「NO」と言える国 (文春新書) (新書)
米仏比較の本です。コミュニタリアニズムとアメリカで呼ばれる思想を批判しています。ですがアメリカでは共同体主義はそもそもまだそこまで市民権を得ていません。 あくまで幾人かの学者の主張から徐々に受け入れられ始めている段階です。 アメリカ批判には同意するが、どうもアメリカを批判したいがあまりに保守主義や 共同体主義、多文化主義をすべてごちゃ混ぜにして批判してしまったようです。 本書よりはまだスティグリッツなどのアメリカ批判を読んだほうがためになります。
9 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
米仏を比較した良書,
By わいずむ (東京都千代田区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: アメリカに「NO」と言える国 (文春新書) (新書)
アメリカ政治文化とフランス政治文化を比較した本。アメリカのコミュノタリスム(共同体多元主義)とフランスのユニヴァーサリズム(普遍主義)をキーワードに両国の違いを論ずる。
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